晴れの特異日と言われる11月3日(文化の日)は朝から雲一つない快晴で絶好のお出かけ日和でした。
目の前に諏訪湖があってそのバックに富士山が見える絶景が見てみたく、長野県のボッチ高原に出かけてきました。
調べてみるとこんなパンフレットがダウンロードできました。これを見ればどこの展望台で絶景が見られるのかだいたい頭に入れておきます。
Googleマップで調べると自宅から200㎞ちょっとでほぼ高速道路でいけば約3時間ほどでした。ただ中央道は集中工事で2カ所渋滞予告が出ていました。
渋滞覚悟で15時頃に到着できれば良いと思い、朝9時半に家を出ました。
中央道へ入るとすぐに渋滞がはじまり、そこを抜けるのに約2時間かかってしまいすでにお昼。その次の渋滞は10㎞120分と表示が出ていたので、やむを得ず恵那インターで高速道路を下りて国道19号で向かうことに。しかしその国道19号も渋滞で先が読めず、まだ120分の方がましかと再び中津川から高速道路に入りました。恵那山トンネルの手前でほとんど動かなくなり日没までに到着できるのか?と不安になってきました。
止まった車のフロントガラスにカメムシが飛んでくるし。
やっと渋滞を抜けて駒ヶ岳SAについたのが15時過ぎ、お昼ご飯のそばをかけ込んですぐに出発。
おそらく国道153号で飯田まで走った方がはるかに早かったのではないかと思われました。
16時を過ぎたあたりで塩尻インターで降りて山道に入ります。何とか日没前には到着できそうですが、道が細くて対向車とすれ違うのがギリギリです。
西日の当たる木々が黄色く実に美しい。霜が降りたところに朝日が当たると金色に輝くのだろう。
第1駐車場は閉鎖中とのことだったので、第2駐車場へ車を入れました。駐車場のすぐ横がキャンプ場になっていました。大急ぎで展望台へ向かいます。
ここまで来て見たかったのがこの景色です!!
かなり霞んでいますが富士山が見えました。そして振り返るとまさに太陽が沈もうとしています。
こちらも写真では伝わらないかもしれませんが、ススキの穂が太陽に照らされてなんとも美しい!
しかし東の方を見ると小高い丘の上に人がたくさん見え、あちらが頂上とわかり駆け上がります。
ここからは遮るものがなく360度見渡すことができます。なんとも広い空がありました!
そして日没を迎えました。
中央に険しく尖った槍ヶ岳が見えています。
駐車場あたりはキャンプ場やトイレがあり明るいので、暗くなる前に機材をもってもう一度山頂まで戻ってこようと大急ぎで駐車所へ引き返しました。
カメラ2台とポラリエ、三脚2台を持ちダウンジャケットを着て再び山頂へ向かいます。これだけの機材でもかなり重く、息が上がり何度も休憩しながら戻ってきました。
諏訪湖の周りの街に明かりが灯り始めています。
モヤがなければマジックアワーの中で富士山がもっときれいに見えたことでしょう。
どんどん暗さが増していきます。
天頂に夏の大三角が見え、東の空に木星が見えていました。
夏の銀河が見えてきて、かなり明るい人工衛星のフレアがありました。
すっかり暗くなった頃の天頂の夏の大三角からカシオペアに流れる天の川です。わずかに肉眼で見える程度です。
この写真は16㎜ F2.8を4.5に絞り、ISO800 30秒露光を10枚比較明合成してあります。
山頂の南東方向にあるこの諏訪湖周辺の明るさが強烈でかなり夜空に影響しています。
また西の空を見ると松本あたりの光が強烈です。
北極星あたりはこんな感じです。
19時過ぎに寒さに耐えかねて撤収しました。
ダウンコートを着てオーバーパンツをはいて完全武装をすれば十分に耐えられる程度でしたが、想像以上に空が明るくボッチで眺めているには退屈でした。
夜半ごろにでもなればもっと暗くて良い空だったのかもしれませんが、またモヤがあったせいかもしれませんが、標高が1600m超のここでこの空は私としては満足できる暗い空ではありませんでした。
空の暗さだけでいえば我々のホームである旭高原元気村と茶臼山の間くらいかなぁ~と。
しかしここには南アルプスや富士山から北アルプスまでぐるっと見渡せる素晴らしさがあり、明け方にはおそらく諏訪湖の上に雲海が発生し街明かりが透けて見えた上に富士山のシルエットが浮かび上がる絶景だったり、満月に照らされた山々と諏訪湖と星空などいろいろな場面が想像できる有数の絶景ポイントだというのは間違いなさそうです。
それを物語るこんな看板も立っていました。
夜のキャンプ場は楽しそうな歓声が聞こえてきます。
そしてあとから教えていただいたのですが、「高ボッチ高原」はアニメ「ゆるキャン△」や映画「君の名は。」の聖地として人気を集めているのだとか・・・。
来年もう一度ゆっくり歩ける時間に到着して高ボッチを満喫してみたいと思いました。
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