8月5日(土)・6日(日)は沖縄付近に台風6号があるが、太平洋高気圧圏内の名古屋はまだ気流はかなり良いだろうと5日午前2時に起きてバルコニーに出てみる。
雲は多いが土星は見えているのでとりあえず望遠鏡を準備して土星に向けてみる。
250倍で眺めてみると結構良く見えている! 早速フリップミラーをカメラに切り替えて10,000フレームを録画してその場で画像処理。
なかなか良い感じに「カッシーニの間隙」がぐるっと一周何とか出てきた。
よしよし早く木星建物の影から出てこい~と思っていると曇ってきた。あらら~もはや晴れそうにないのかと木星は諦めて撤収していると雨まで降ってきた。間一髪のタイミングで撤収が完了していたので助かった! そういえばGPV先生がうす紫色になってたもんな。
5日の昼間は孫を連れだして川遊びをして温泉に行って夜まで遊んでいたので、疲れて星を見る元気はなし。
さて、翌日8月6日は所用を済ませて15時に帰宅。多少雲はあるが良い天気、ただしマンション5階は南風がかなり強い。C11はちょっと辛いのでミューロン180をアトラクスに載せて内合1週間前の金星を探してみます。
ミューロンの蓋はしたままでファインダーに太陽フィルターを被せてファインダーの十字線に太陽を合わせます。E-ZEUSの自動導入を使って太陽で同期し、金星を導入します。まだ太陽から15度程離れているのでファインダーの太陽フィルターをはずしてファインダーを覗くと視野はやや眩しいが金星が見えた。(大変危険なので真似をしないようにしてください)
ミューロンの蓋をはずしてアイピースを覗くと青空の中に細い三日月状の白く輝く金星が美しい姿を見せてくれました。
よりシャープな金星を期待してモノクロ+IRフィルターでも撮っておく。
金星で再度同期して8月10日に東方最大離角になる水星を導入します。
さすがに金星と比べるとはるかに小さく暗い水星はファインダーでは見えないので、アイピースを覗いてみます。視野内をよく見ないと見落としてしまうほどですが、250倍の視野の端にいました。
ほぼ半月状なのがわかります。
前回同様に表面の模様を期待してバローを2倍から3倍に取り替えてモノクロ+IRで撮っておきます。
暑い中でPCの画面を見ているとポインタがどこにあるのかもわからないほど眩しくて冠布を被っても、マウスパッドとマウスが飛ばされるほどの風で役に立たない中で2時間頑張りました。風がない時ならパラソルを立てて飲み物を片手に余裕でやっていられる作業が、この日は太陽に炙られ、強風にさらされ、自分が干物になってしまうほど大変でした。
そんな苦労をしながら頑張った動画をいつも通り画像処理をしてみます。
ありゃ~揺れが大きいせいか10%、20%、30%とスタックしてみるが全くうまくいかない。かろうじてできたのがこの画像ですが、細くなった先がボケボケで尖った美しさがなくダメだこりゃ!
IRで撮ったものなどことごとく全滅でした。
水星も全くダメダメ~で、唯一これがまだましなもの!
また時間のある時にやり直してみるか~。
風が避けられる西側壁際にもう1台赤道儀を出しておく必要もあるのかなぁ~。
くどいようですが、昼間に太陽の近くの天体を見る場合は十分な対策が必要です。
安易に望遠鏡や双眼鏡を覗くことは危険です。
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