かなり前のことですが、スターベース名古屋のI店長から「よい物がありますが見ますか?」とご連絡をいただき、そそくさと見に行くとほとんど使われていないくらいきれいなニコン8㎝ F15一式がでで~んと置いてありました。
木箱に入ったピカピカの鏡筒は「一度使ってみたいので、すぐにはお譲りできませんが~」と言いつつも、特徴的で美しいフォルムの「赤道儀と三脚は不要なので差し上げます」と!!
子どもの頃の憧れのニコン8㎝ F15が目の前にあり「いらなくなったらいつでも引き取ります」と言って赤道儀と三脚をもって帰りました。そして赤道儀のオーバーホールしつつ待っているとI店長から「お譲りしますよ~」とご連絡をいただき、再びそそくさと引き取りに~。どうやらI店長は当時のタカハシスーパーアポとか超レアな鏡筒を探しているようでした~ありがたいことです。
太陽投影板で黒点観測
PL法施行前の当時はニコンと言えども対物レンズを絞り、アイピースにサングラスをつける太陽観測用の装備が付属していました。このころの望遠鏡はどれもサングラスをアイピースのバレル側にねじ込むようになっていましたが、ニコンはアイレンズの外側に被せるようになっています。どのみち危険なので使ってはいけないものです。
比較的安全な太陽投影板を使って黒点を見てみましょう。
白と黒の板をこのようにセットして、黒い板で影を作り、白い板が投影されるスクリーンになります。
アイピースはかなりの熱が加わりますので、レンズの貼り合わせのないハイゲンスを使います。
このように黒点が見えます。そしてこれをスケッチして大きさ・形の変化・移動などを記録するのが太陽観測であったと思います。
いずれにしても太陽観測は危険を伴いますので十分な知識と注意が必要です。
月を見る
月がどの程度良く見えるのか楽しみです。
H-25㎜で覗くと月全体が見え、非常にシャープで美しい!
暗くなるのが待ちきれずに青空の中の半月をiPhoneコリメートで。
暗くなって、拡大しようとOr-7㎜で覗くと若干青ハロが気になりますが、許容範囲です。
これもiPhone手持ちコリメートで。
では今どきのZWOのカメラではどうか、試してみます。
これはモノクロでしかも近赤外フィルターを入れていますので、良く写って当たり前なんですが~でも十分に満足いくものでした。
土星
最後に土星へ向けてみます。Or-7㎜ 171倍で見た土星は小さいながらもピシッと美しく、カッシーニの隙間も見え、衛星も4つ見えていました。 やっぱり8㎝アクロマートでも架台がしっかりしていればこんなに良く見えるんだ!改めて感心しました。
これは3倍バローを入れたZWO ASI290MCで撮ってみました。
今回はバルコニーに出しっぱなしのSP-DX赤道儀に載せましたが、できればモータードライブを取り付けて三脚・赤道儀ともに純正で使ってみたいものです。
また「気ままに星空観望仲間」のメンバーがニコン専用の接眼アダプターを作ってくれましたので、アメリカンサイズのアイピースを取り付けたり、ZWOのカメラも使えるようになりました。
元スターベース名古屋店長Iさん、気ままに星空観望仲間のTさんに感謝です!!
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