2倍バローレンズ いろいろ

機材

50年も前、子供のころに使っていたカートンの60D(6㎝屈折経緯台)に付属していたアイピースは確かH-8mm 、H-12.5㎜、H-18㎜だった記憶です。この望遠鏡の焦点距離が1000㎜の屈折なので8㎜を使っても125倍、そもそもこれでも過剰倍率なのですが倍率を上げればもっとよく見えると信じて疑わなかったTaizo少年はお年玉を握りしめてデパートの眼鏡売り場で2倍のバローレンズを購入しました。
当時私は3本のアイピースの焦点距離がすべて半分になり、倍率がすべて2倍になる夢のレンズと思っていました。ところが夜になって夢の250倍で月を見ると暗くてどこでピントが合っているのかもわからないほど揺れるし、とても見ていられず相当にガッカリした記憶が今も残っています。


2003年の火星大接近で復活してきた時も、火星を見るための高倍率は焦点距離の短いアイピースを買うと決めていました。そしてFS-102にHi-LE2.8㎜で見た火星は実に美しかったです。その後も眼視で遊んでいるうちはバローレンズを買おうと思ったことはありませんでした。
ところが惑星の撮影を始めるとどうしても拡大率を稼ぐためにバローレンズが必要になり、今では2倍バローが4つ手元にあります。どれも昔の記憶とは全く違うまさに目から鱗でした。


左からエクスプローラー・サイエンティフィックの2インチ2倍エクステンダー、アストロテック2インチ2倍EDバロー、BORGコンパクトエクステンダーメタル(これは2.2倍)、友人が作ってくれた溶融石英のノンコート シングルレンズのバローレンズです。
これらで拡大率がどれほどの差があるのか見たかっただけなんですが、月面「直線壁」で試してみました。
これがミューロン180とZWO ASI290MMを組み合わせたときの画角です。(この後のバローありの画像と角度が違っているのはご愛敬で~)

まずはエクスプローラー・サイエンティフィックの2倍エクステンダーです。
このバローはテレセントリック設計のためバローの後ろにADCやフリップミラーを挟んでもほとんど倍率に変化がありません。 ただ575gとやや重く接眼部に負担がかかります。
これが私が一番よく使う組み合わせです。

続いて、アストロテック2インチ2倍のEDバローです。
こちらは間にフリップミラーを入れるだけでかなり倍率が上がってしまいますので、こんな感じです。

サイエンティフィック・エクスプローラーに比べると若干拡大率が高いです。
しかし、重さが250gと軽くてドブソニアンには使いやすい。

次はBORGコンパクトエクステンダーメタルです。
これはアメリカンサイズ 31.7㎜です。

これを見ると2.2倍程度ではなさそうで、3倍近くありそうです。
ただ、先端のレンズ部分を外して31.7㎜のフィルターネジにねじ込めますので、それだとたぶん2.2倍程度になるのではないかと思います。試さなきゃと思っていて忘れてしまいました。次回に!
このコンパクトエクステンダーメタルは50gと非常に軽く、焦点位置もあまり変わらないのでISSを追跡するときに使っています。

最後は友人が作ってくれた謎の溶融石英の2倍バローです。これはフリップミラーを挟んだ時に2倍程度になるようで、フリップミラーを挟んで試してみました。

エクスプローラー・サイエンティフィックの2倍とほとんど同じ拡大率です。
このレンズはシングルだしノンコートですが、モノクロでは結構素直で十分使えそうです。
実は初めて使いました~カラーだとどうなるか? 次回はコンパクトエクステンダーメタルの先端だけと合わせて試してみます。

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