ISSの太陽面通過の予報が出ていました。
ただ冬は太陽高度が低いのでISSまでの距離が遠く、しかも雨が止んだ後の冬型の気圧配置で気流はメラメラで期待はできませんが、出掛けることにしました。
ISS太陽面通過が見られるのはこの赤いライン上、中心線に近いほうが太陽の中心近くを通ります。
グーグルマップのストリートビューで車が止めれて機材の展開ができそうな場所を探します。
2022年2月20日13時06分52秒14に太陽面をISSが通過します。ISSまでの距離は606㎞で見掛けの大きさは45.86秒角と木星くらいの大きさに見えるはずで、太陽の端から端までを0.64秒で通過します。
かなり太陽の端を通る予報ですが、おそらくはもっと中心に近いあたりを通過するであろう予測で場所を決めます。
公園の駐車場とかもよく利用しますが土日は家族連れが多く車2台分を使うのは気が引けるので、今回は私の得意な墓地にします。墓地は電線がなくトイレもあるし快適な観測場所なんです。
場所が決まれば1時間半前には現地に到着するように準備をします。
今回は望遠鏡はFC-125改、LUNT60DS、BORG71FLの3本、赤道儀はEM-100改とEM-1の2台、PCが2台とカメラいろいろ。
忘れてはいけないのは太陽フィルター、これがないと一瞬で失明し、カメラは燃えてしまいます。
風が強いので太陽フィルターが飛ばないように赤いテープでとめてあります。
右側の今日のメインFC-125改にZWO ASI174MMを取り付けて、どんどん雲が通過する中ピント合わせに苦労します。
LUNT60DSにはZWO 290MMを取り付けてピント合わせをしようとファイアーキャプチャーを起動するも全く絵が写りません。カメラを替えたりケーブルを替えたりしても全く写りません。仕方がないのでこれは眼視用にしてBORGに一眼レフを取り付けてピントを合わせます。
今回は眼視はなくても良いかなぁって思っていましたが、これはこれで見ることができて良かったです。
どちらの赤道儀も極軸が合っていないので、結構太陽がズレていきます。
そして雲もどんどん通過していき、3分前には大きな雲に入ってしまいました。
約1分前から録画を開始し、ちょっと長い動画ですが13時05分40秒から時報が入っています。その時はまだ雲の中でその後1分前に雲から出てきます。
そして13時06分52秒当たりでISSが通過しますので、まばたきをしないように!!
この動画を写真にしてみるとこんな感じでISSが通過しています。
そしてこちらがメインのFC-125改での動画です(こちらは音声はありません)。
これを写真にしたのがこちらです。
ISSの形も何とかわかりますが、600㎞超と遠く尚且つ気流が最低最悪だったためこの程度でした。
予報通りであれば黒点の下を通過するかと思いますが、やはりズレて黒点のかなり上を通過しています。
夏至あたりのお昼ごろであればほぼ天頂付近で太陽面を通過し、400㎞そこそこでこの1.5倍の大きさで気流も落ち着いているはずです。そんなころの通過を楽しみにしています。
通過後の空ですが、雲が多いですね~この条件で運よく雲から抜けて見えただけでも上出来でした!
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