この時期になると21時頃にはオリオン座が南の空高いところに見え、障害物のない開けたところではりゅうこつ座のカノープスも見ることができます。
そうなるとどうしてもM42に望遠鏡を向けてみたくなりってしまいます。
上の写真の三ツ星の下のピンク色をした少しモヤっとした部分がM42で、写真を撮るとこんな美しい星雲の姿になります。しかし、眼視ではほとんど色のない白い雲のように見えます。
そしてトラぺジウムはその一番明るいところにあり、その部分を拡大すると台形に並んだ4つの星が見えてきます。
400倍くらいで見ているイメージがこちらの動画です。
4つの星のほかに小さな星が2つちらちらと見えているのがわかるでしょうか。仲間内で星見をしていると「今日は4個しか見えないから駄目だぁ」とか「お!6個見える、なかなか良いかもよ~」とシーイングの判断基準にもなったりします。
このトラぺジウムはM42の密度の高いガスの中で生まれたばかりの星の集まり、散開星団の一部が見えている見えているわけです。もう少し露光をかけるとその星団が見えてきます。
このまま露光を長くするとトラぺジウムによって照らされているガスが明るく写ってその中の星たちを隠してしまいます。ガスを通してその星たちを見えるように赤外フィルターで撮ってみます。
ほとんどガスは写らずに、星が見えています。
ただ残念なことに2等星がやっとの名古屋市内の明るい空ではこのあたりが限界のようです。
もっと空の暗いところで40㎝ドブで試してみたいと一昨年から思いつつまだ試せていません。今シーズン中に試すことができるのか、どんなトラぺジウム星団が見えてくるのか楽しみです。
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