まずはこれを見て何かわかるでしょうか?
銀河たくさん写っています。
南の空の低いところにある「ろ座」の銀河団です。星がぼやけたように見えるものや、米粒のようなまたはもう少し伸びたような形に見えるものすべてが銀河です。
Astrometry.netに当てはめてみると
こちらはペルセウス座銀河団です。
望遠鏡を覗いてみるとここまではっきりとは見えませんが、視野の中にいくつかの銀河が見えてきます。空の暗さに大きく左右されますので、御岳のような極上の空ではこのような暗い天体がたくさん見えてワクワクします。
こちらは比較的明るい空でも見ることができるM81(中央下)・M82(左上)です。 双眼鏡でも十分に見えます。
ここでおもしろかったのは左上のM82を50㎝で500倍にして視野いっぱいの大きさで見ると、真っ暗な視野の中にモクモクと浮かび上がり、真ん中がくびれた様子などの構造が見えて思わず「すっげ~」と声を上げてしまいます。
これは北斗七星のひしゃくの底の部分にあるM97(左下)・M108(右上)です。
左下のM97は、ふくろう星雲と言われる惑星状星雲で、写真では目が2つあるのがわかりますが、300倍くらいにしてUHCフィルターを入れると黒く目玉が2つあるのがわかり写真のような形に見えます。
今回の遠征は気ままに星空観望仲間のシェフが熱々のクリームシチューを作ってきてくれました。
私がコストコのディナーロールを持って行ったので体の温まる夜食でした。その後も湯を沸かしてコーヒーやココアとお菓子をいただきながらまったりと空を眺めます。
目的としていた彗星5つのうち4つを捕獲し、かみのけ座近くにいるレナード彗星を待つ間にいろいろ見ました。中でも前回わからなかったAbell12を45㎝にUHCフィルターを入れて見ると光芒が雪だるまのように見え、それだと思うのですがちょっとなんだかなぁ~って感じでした。写真を撮るのを忘れました。これよりはHβフィルターを入れて見る馬頭星雲の方がはっきりわかります。
オリオン座あたりを見るとやはりM42オリオン大星雲を見ないと!
写真を撮る目的は実はこの綺麗な星雲ではなくて「静止衛星」です。赤道上空36,000kmあたりが静止軌道で、世界各国の人工衛星がひしめき合っています。ちょうどこの静止軌道がM42付近で、ここを撮影するとたくさんの静止衛星を捉えることができます。 また望遠鏡を向けると星は視野の中を動いていきますが動かない光の点が見え、なんとも不思議な感じがします。
この動画は星を追尾していますので、いくつもの静止衛星がM42の前を通過するかのように見えます。
こちらは北の空を向けて撮っていた対角魚眼の動画です。 左の方の真ん中あたりにある星が北極星でそこを中心にして星が回っているのがわかります。
3時半頃にそろそろ体力の限界になり、車の中に作った寝床に潜り込みました。西向きに駐車してあったので助手席側の窓を見るとオリオン座とおおいぬ座が見え、運転席側の窓を見ると北斗七星が輝き、なんとも贅沢な寝床でした。
いつも場所を提供していただけるアスモグループの社長にお礼に事務所に伺ったところいらっしゃらなかったのですが、その後こちらまで来ていただけました。
噴火当時の話なども聞きながら、「最高の星空でした!また来シーズンもよろしくお願いいたします」とお願いしました。
我々の力では何も協力することはできないかもしれませんが、少しでも協力できればと思います。
まずはお土産を買って、できればロープウェイに乗って観光をしたかったのですが時間と体力の関係で断念。その後は温泉に浸かって、そばを食べて御岳を後にしました。
我々に必要なものは、暗い空と、夜遊びをする仲間と、大きな望遠鏡!! これが最高の贅沢です!!
コメント
こんばんはです、御岳でお会いした星鳥です。
私のブログにコメント頂きありがとうございました
そして返信遅くなり申し訳ありません。
メインのPCがクラッシュしてしまい復旧まで時間が
かかりようやくPC復旧しました、また来年御岳にも
行く計画するのでまたお会いできればと思ってます。
もし宜しければリンク張らせてください。
それではまた宜しくお願いします。
星鳥さん ようこそお越しくださいました。
その節は騒がしくて失礼いたしました。
我々「気ままに星空観望仲間」も年に数回あの場所へ遠征しておりますので、来年お会いした時はぜひ大口径ドブを覗きに来てください。
リンクの件、ありがとうございます、よろしくお願いいたします。
またお会いできるのを楽しみにしております!