29日は1日孫を預かり子守でへとへとになりながらも、夜半から相生山緑地へヒメボタルを見に行きました。しかしいつもの竹林あたりにホタルは殆どいなくてカメラマンの姿もありませんでした。奥の方から歩いてきた方が「稲田口の方が多いですよ」と教えていただきました。緑地内の地図のあるところまで行き、場所を確認し「稲田口」の方向へ歩いていきました。真夜中に行ったことがない森の中を分かれ道など迷わないよう確認しながら進んでいきました。ところが途中で行き止まりでライトをつけてあたりを確認してみますが、先へ進めるような道がなくなってしまいました。「仕方がない来た道を戻って撤収だ!」と判断し戻り始めました。「ん?何か変だ、こんなに下から登ってきた記憶はないぞ?」空が見えないほどの森の中を歩いていました。 「おや?変な方向に月が見えるぞ!」いつの間にか方角を間違って戻るどころか反対方向に歩いていたようです。少し修正して戻り始めると人の気配がありたくさんのカメラマンがいました。「そうか、ここのことだったのか~」とはいってもそれほど多くのヒメボタルがいるわけでもありませんでしたので、「この先へ行くと竹林へ出ますか?」と道を確認して進みました。が、やっぱり変!一度方向感覚がおかしくなるとなぜか変な方へ行ってしまうようです。またしても変な方向へ進んでいたようで、星を見て方向感覚を修正して何とか見慣れた竹林へ戻ってきました。
街中の緑地なのでいずれはどこかに出るだろうからと思いながらも汗をかきました。また、iPhoneで現在地を確認すればすぐわかるのですが、暗順応した目でスマホ画面を見てしまうとまわりが見えなくなりそれも危険かと思い「最後の手段だな」と思っていました。夜中に良い運動をしてしまいました(笑)
土星
深夜2時過ぎに帰宅し、望遠鏡は出かける前に準備しておいたので、十分に順応しているので早速土星へ向けてみます。気流も比較的安定しスッキリとしてカッシーニの間隙も良く見えています。
木星
正面近くに大赤斑があるはずで、楽しみにしていました。 眼視でもしっかり大赤斑が見え、いつまで見ていても飽きません。
右に衛星が2つ見えています。上がイオ、下がエウロパです。
続いて近赤外線フィルターで撮ってみます。大赤斑が白く抜けてかなり違った表情になります。
そしてこちらがメタンバンド。メタンの少ないところが白く明るく写ります。
夜明けがホント早くなり、3時半には明るくなりはじめ、4時にはすっかりあたりが明るくなってしまいます。さて、そろそろ寝ます。
金星
11時に目が覚めました。どこかへ出かけるわけでもなく「おうちでゆっくり」がすっかり定着してしまいました。
17時頃から望遠鏡の準備をして太陽の光が陰ったところで金星を導入します。空が素晴らしくクリアなのですぐにファインダーで見つかりました。十字線の左下の白い点が金星です。
ほぼ丸ですが、左側がやや欠けてきているのがわかります。
まだ太陽の近くですので十分に注意してください!
水星
赤道儀の自動導入を金星で同期し、水星を導入します。
視野の中に見えるはずですが、空が明るいせいで全く見えません。カメラに切り替えると青空の中にうっすらとなんとか三日月状の水星が確認できました。 どんどん高度が下がって気流の状態が悪くなってくるので、撮影しておきますが画像処理をするとなぜか見えてきません。
空が暗くなって、高度が低くなった時の派手に色がついてしまった水星がこちらです。
このころになるとやっと望遠鏡の視野の中でも見えてきました。写真ではこの程度ですが、眼視ではもっと半周分くらいの弧に見えていました。 非常に美しい見え方の水星でした。
火星
先週、火星はこれが最後かもと言っていましたが、やっぱりまだ見たいようです。 見かけの大きさは4.2秒角ときわめて小さくなっており眼視では全く表面の様子は見えませんでした。 しかしカメラでモニターに写してみると驚いたことに白い極冠と大シルチスが見えていました。 かなり高度が低くなってきましたが気流が良ければ、まだ大きな模様は捉えることができるようです。 これだけ写るならもう少し追いかけても楽しいかも!
だいたい見掛けの大きさがわかるように1枚にまとめてみました。
どの惑星も美しいですが、木星と土星の大きさは圧倒的です。金星はこれからどんどん太陽から離れて欠けていき、見かけの大きさは木星を超えるほど大きくなりますが、今年の金星はそれほど高度が高くならないようです。 夕方の早い時間には「宵の明星」「1番星」として楽しませてくれるでしょう。
この5惑星はすべてセレストロンC11(28㎝シュミットカセグレン)+2倍バロー、ZWO ASI290MC(10,000フレームの40%をスタック)で撮っています。
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