日月火水木金土+地上の星と人工の星

太陽系
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5月23日久しぶりの五月晴れの日曜日!気持ちの良い青空です。昼間の金星・水星も期待できそうです。

地上の星

23日に日付が変わった0時過ぎに相生山緑地へ出発。目的はヒメボタルです。
一昨日までは大雨で、昨日は曇り、今日も気温が低くこんな日に出るのだろうか?と思いながら車で15分くらいで到着。

到着して公園内を歩きはじめるとポツポツ光っているのが見え一安心。 一番多いであろう竹林へ行ってみるとカメラマンがズラーっと並んでカメラを構えています。ホタルより人の方が確実に多いな(笑)
私も隙間を探して三脚を立ててカメラを準備します。
そこでやっぱり気になります!大声で話をしている人やカメラのモニターを減光せずに煌々とつけたままにしている人もいます。こういう人に限って家族連れがライトをつけて歩くと文句を言うんです。遊歩道の中まで入っているのか竹を踏み割るような音がしました。自分の都合しか考えない方々が多いのはホント残念ですね~。
さて、肝心のヒメボタルはゲンジボタルと違って早い点滅で「ポッ、ポッ、ポッ、ポッ」と光りながら飛びます。あちこちで光っているのが見えますが、やはり少ない。
11㎜/F2.8 ISO1600 5秒露光を120枚 10分ぶんを比較明合成したものがこれです。


多い時なら光のじゅうたんを敷いたようになりますが、この程度でした。
座っていると寒いのでさっさと撤収し公園内を歩いてみます。しかしどこもヒメボタルは少なく、もっと気温の高い日に出直しです。 車に戻ると15度と薄着では寒く感じられるほどでした。

土星

相生山緑地から帰るとすでに土星が見えていました。望遠鏡は準備してありますので早速眺めてみます。気流はまあまあ、カッシーニの間隙も黒くしっかり見え、衛星が4つほど土星の周りに見えています。昨年よりかなり輪の開きが狭くなり、輪の下に土星本体の南極部分が見えています。

木星

続いて木星がお隣の建物の影から出てくるのを待つ間に小腹が減ったので腹ごしらえ。 最近この永谷園のだし茶漬けにはまっており、砕いた梅干しと多めのワサビを入れてお湯を注ぎます。 普通のお茶づけのりほど塩辛くなく実に美味しいです。 お腹も膨れ、からだも温まり、さて木星を見ましょうとベランダに出ると「ありゃ~空の半分以上雲だ」。
雲が切れたところで何とか1セット。大赤斑がギリギリ見えている! この後は空全体が雲に覆われ木星も他の星も見えなくなってしまい、就寝。

日(太陽)

木星を見た後、寝て目が覚めたのが10時半過ぎ、眩しいほどの青空。 しかも太陽フレア発生のメールが5つ連続で届いている!「よし!太陽を見よう!」と小さいほうの赤道儀に太陽望遠鏡を載せて覗いて見ます。黒点を伴った活動領域が見え、ここでフレアが起きていたのだろうことは想像できました。しかし目立つプロミネンスはなさそうです。ここでふと気が付いたのが「この素晴らしい快晴なら細く三日月状になった水星も見えそう! とすれば日月火水木金土全部いけるかも!」と思い、太陽も撮っておきます。
中央やや上に黒点を伴う活動領域が見えています。
危険ですので太陽用の対策がされていない望遠鏡は決して太陽に向けてはいけません。

金星

太陽望遠鏡を撤収し、アトラクス赤道儀にC11を載せ蓋をしたまま、ファインダーだけ太陽用のフィルターを被せて太陽を導入し、E-ZEUSを同期します。これでたぶんファインダーで金星が見つけられます。太陽から少し離れてきていますので昼間でも比較的安全に見ることができますが、十分な注意が必要です。
E-ZEUSの自動導入で金星を導入します。ファインダーの太陽フィルターをはずして覗いてみると十字線の近くに白く輝く金星が見えていました。 望遠鏡で覗くと、まだほぼまん丸でした。

金星は地球の内側を回っているため、月と同じように満ち欠けします。また夜中に見ることはできません。

水星

水星は5月17日に東方最大離隔(太陽から一番離れる)で半月状に見えていました。それから5日経過していますので金星のすぐ近くで三日月状になって見えるはずです。 E-ZEUSを金星で同期し、水星を自動導入します。
「ん?見えない!」視野に入ってこないのか? それとも水星が暗いのか? もう一度金星に戻します。 視野のど真ん中に入ってきます。しかし水星は見えません。もう一度太陽からやり直します。
太陽同期、金星導入同期、水星導入、やっぱり見えない。「ん?いた!風で揺れると何かあるのがわかる。よく見ると三日月状の水星が青空の中で白く薄く見えていました!!」たぶん何回もやっていた時も視野のど真ん中にいたのに見過ごしていたのでしょう。 無事に見つけることができて良かった~。
こちらです。

火星

いよいよ遠く小さくなってきた火星です。だんだん見掛け上は太陽に近くなってきますのでおそらくこれが今シーズン最後の火星になるかもしれません。

こんな火星表面が見えているはずですが、高度が低くて気流も悪く、もうほとんど識別ができません。

南東の空高くに煌々と光っている月に望遠鏡を向けます。やはり気流が良くないので惑星の半分に拡大率を下げてみます。尚且つモノクロカメラにして赤外線フィルターを入れました。
キレの良くない月面ですがあちこち眺めてみましょう。

虹の入り江
クラビウスクレーター、内部のクレーターが大きさ順に並んでいるのがおもしろい
月面南部
月面北部

人工の星

月を眺めていて時間が思いのほかすぎてしまい、20時になってしまいました。横に転がして温度順応しておいたミューロン180に一眼レフを取り付け、C11と乗せ換えて月できっちりピント合わせをします。ピントが合ったところでフォーカサーをロックしてタカハシTG-L経緯台に乗せ換えます。これでISSなどの人工天体の追跡準備が完了です。今回狙うのは先日中国が打ち上げた宇宙ステーションのコアモジュール「天和」です。これから中国は何度かパーツを打上げ2022年には宇宙ステーション「天宮」を完成させる予定です。
もう一台記録用にカメラを三脚に乗せて光跡を撮影します。
薄雲が広がってきているので肉眼で見えるか見えないか微妙なところを想定していましたので、通過するであろう位置に望遠鏡を向けて待機します。
通過5分前、ファインダーの十字線の照明をつけようとすると、前回付けたままで電池切れ!大急ぎで電池交換して1分前。光跡記録用のカメラのシャッターを切り始めます。
ファインダーを覗いて待ちますが、通過予定時間になっても見えません。少し先回りして待機するも見えません。一番高い通過位置で待機、全く見つかりません。 残念ながら狂(強)拡大は失敗でした。
残念、見えなかった~と思いながら見上げていると、明るい人工衛星が北斗七星をフレアを起こしながら通過していきました。せっかくなのでこれを狂拡大で撮ってみましょう!スターリンク衛星のようですが、光の点にしか写っていませんでした。
さて、天和は予定通り通過したのか?見つけられないほど暗かったのか?光跡を撮っていたカメラの写真を確認します。

目的の天和はかすかに写っていました。左の方は薄雲のせいか消えかけているし、中央下あたりから地球の影に入り見えなくなっています。最後に待ちかまえたのはこの見えているあたりだったはずですが、残念ながら捉えることができませんでした。 上から下に斜めに通過しているのが2分後に通過した人工衛星ですが、上の方で明るく見えているときがフレアを起こして明るく見えていました。

おまけは2つとも少し残念でしたが、日月火水木金土の1週間を1日で捉えることができました。
太陽と月は拡大率が違いますが火水木金土の惑星は拡大率が同じですので見掛けの大きさが比べることができます。


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