星を見るためにサイボーグ化!(後編)

その他

レンズをオーダーし2か月後の2016年5月いよいよ人生初の手術に挑みます。
私の場合は右目に遠くと中間の焦点、左目に遠くと近くの焦点のLENTIS Mplus Toricというこんな大きさのレンズです。


3日は顔や頭が洗えないので朝ゆっくりお風呂に入ってから名古屋駅前の眼科へ行きます。当日そのまま帰宅できるのですが、翌日に状態確認と眼帯をはずすため再び地下鉄で行くのも大変なのですぐ隣のホテルキャッスルプラザをセントラルアイクリニックから予約してもらいました。

まずは右目から切る!

休憩室で点眼麻酔をし、心電図のような器具をつけて初めての手術室なるところへ入ります。中は寒いくらいでベッドに横になると、目のところが開いた白い布が掛けられます。ライトがついてフルネームで自分の名前を言って手術開始です。水中から波だった太陽を見ているようで何も見えていません。良かった~見えてたら怖くて逃げだしそうでした。
目を開いた状態で器具が付けられ、瞬きもできなくなっています。ここでまた一つ不安材料が!「本当に麻酔効いてますか?痛くないですか?」と聞いた記憶があります。すると何かが目に触ったような感じがして「痛いですか?」「いいえ」「大丈夫ですね」と会話があって「始めます」。
手術中に超音波振動のような聞こえて「ああ、たぶん今水晶体の中身を砕いて吸い出しているのかな?」その後モソモソとして「お!レンズを入れているみたい」と考えながら、ちょっと痛いかなと思って力が入ると心電図のような器具から出ている音がだんだん高い音になっていくのがわかります。
10分くらい経過したのか?と思ったときにベッドから起こされ、歩いて手術室から出されました。
そのまま休憩室に戻ると血圧を測り、「はい、お疲れさまでした」「え?これだけ?」「はい、隣のホテルに部屋をお取りしてありますので、ごゆっくりしてください」なんと簡単な~ちびりそうに緊張してたのはなんだったのか。
友達に「終わったぞ~」と連絡すると狭いホテルの部屋に3人も「見舞いだ!」ってお菓子持って遊びに来てくれました。
しかし皆手術の話が聞きたかったようで、一通り聞いたら帰っていきました。しかし片目が眼帯で隠されているとテレビを見ていても疲れるし、夕食に買っておいたサンドイッチを食べて早く寝てしまいました。
翌日目が覚め、寝ている間に眼帯がとれていなくて良かった~と思いながら朝食を食べに地下のレストランへ。その後は眼科へ行っていよいよ眼帯をはずします。

眼帯をはずすとそこは~

名前を呼ばれて診察室に入ると、「眼帯をはずしますね~ゆっくり目を開けてください」と言われてゆっくり目を開けると、「え?ええ?ええええ~~~~~!!!!」メガネをはずしているのに目の前の若い看護師さんのかみのけの1本1本まで見えてしまう!顔が近い~!!「なんじゃこりゃぁ~!!」想像をはるかに超えたとんでもない世界が右目に飛び込んできました。2か月前に手術を終わった人に聞いたときの言葉がそのまま理解できました。その後は特に問題もなく薬局で目薬などを受け取って地下鉄で帰りました。地下鉄の中の鏡で自分の顔を見てもまつ毛の1本1本や毛穴までしっかり見えて気持ち悪いほど。
一番気になるゴーストはどうか?あちこちを眺めながら確認すると明るい電球などにはその下に2倍くらいの大きさのゴーストがデローンと見えました。「これはちょっとまずいかも!」この時はそう思っていました。眼鏡をかけていないので右目はパキパキに見えるが、左目は全然見えない状態で歩くのが非常に疲れます。
そして3日間は顔も頭も洗えないので汗をかかないよう静かに過ごします。もちろん仕事もお休み。

右目はサイボーグ、左目は四重苦の1週間

左目の手術は1週間後、その間は右目のレンズをはずした眼鏡をかけると物の大きさが左右で違って見えるために違和感がありすぎて気持ち悪くなります。なので左目はコンタクトレンズを入れて見え方をいろいろ試しましたが、「世の中をこんなに黄ばんだ目で見ていたのか!」が一番強く感じました。左目の世界は喫煙室の中のように黄ばんでもやっている感じなのに対して、右目は壁の白は真っ白で木の葉は美しい緑で、世の中すべてが鮮やかでキラキラして見えるほどです。 また気になっていたハロ・グレアは光源の下に2倍くらいの大きさのゴーストとしてやはり見えます。 今までとあまり色の差がないようにとレンズに黄色を少し入れてもらったのですが、それでもこれほどの差があるのには驚きました。幼稚園児とかの目にはもっときれいな色が見えているのかもしれません。
そして左目も同じ見え方になるときっとこの見え方の違いは忘れてしまうのでしょう。

左目もサイボーグ化

1週間おいて左目の手術、手順は前回と同じで手術室へ入り目が固定され、水晶体を砕いて吸出し、レンズを入れて終わり! 血圧も上がらずにちょっと休憩してホテルへ向かいました。今回はキャッスルプラザが一杯らしくマリオットを取ってもらいました。スィートルームかと思えるほど広く豪華なホテルで今回は自宅に「遊びにおいで」と電話すると家内と娘が遊びに来ました。

翌日眼帯が外され、帰りの地下鉄の鏡で自分の顔を見てまたまたびっくり! 両目で見るとしわの一本一本、眉毛の生え際の毛穴までルーペで見ているように立体的に見えました。
どこまでも見えてしまうのではないかと思えるほどの視力が手に入った瞬間の感動は何物にも代えがたい感動です!
普段は遠近両用メガネをかけ、デスクワークの時は中近用メガネに変え、水泳をするときは度付きゴーグルを使い、双眼鏡をのぞくときは近視が強く無限遠にピントが合わないためコンタクトレンズを入れ、近くを見るときにはその上に老眼鏡をかける、こんな不便なことから解放されるだけでも計り知れないメリットだと思います。
それにプラスして喫煙室の中のような黄ばんだ世界が白くなり、見えるものすべてが鮮やかに、女性もより美しく見える!こんな感動はそうそう味わえないと思います。

眼鏡をかけていたことから考えると、視界が広く明るくなり夜中の運転がすごく楽になりなり、肩こりも頭痛も少なくなりました。
目が良く見えるようになって初めにしたことはレイバンのサングラスを買ってきました!これは20歳のころに西部警察のようなレイバンのサングラスが掛けれないのが悔しくて、レイバンを掛けることがそれ以来の悲願でした。うれしいですね~もうどんなサングラスでも掛けられるのは。
もちろん星も月もスッキリ美しく見え快適そのものです。
唯一の欠点はただ光源に対して下に2倍くらいのゴーストは見えますが、レンズの構造を考えれば想像できるものであり想定内です。
ただ1か月も経ったころには全く意識しなくなり、ゴーストの存在はほぼ忘れていました。たまに望遠鏡を覗いて明るい金星や1等星を視野に入れるとゴーストが見えてきますが、特に気にならなくなっています。このあたりが人間の脳の凄いところで実にファジーにできているのだなぁ~と思うところです。

年に1回の検診に行って検眼をするたびに良く見えるなぁと今でも感心しております。基本的には再び近視になるとか乱視が出てくるとか老眼が進むとかはの心配はないはずです。ただ術後に白内障が確実に1度は出て、レーザー治療をすることによって二度と出ることはないといわれる後発白内障がいまだに出ていないことが逆にちょっと不安なところかもしれません。普段はそんなことなど全く忘れていますが~。
見えすぎて困るのは温泉や銭湯でお湯に浮いているものが見えすぎてしまうくらいでしょうか(笑)

最後に

もし、白内障の手術をお考えなら「まず自分は何を希望するのか、どんな見え方を期待するのか」をしっかり聞いてくれる眼科を探してください。そして納得のいくまで話をしてそれに対して的確な提案をしてくれて、それから決めてください。こればかりは一生のことですので慎重に決めてください。
星屋は目が命です。よく見えてこそ楽しめる趣味です。ちなみに私は「アイキャッチの写真のような満天の星空を眼鏡なしで自分の目で見てみたいんだ」と最初に言いました。

とは言っても、白内障とわかったらとっとと手術して、早く快適な視力を手に入れ、その後を楽しんだ方がよいのではないのかな~と私は思います。
その後、運転試験場へ行って眼鏡の条件を解除してきました。

我ながら良い選択だったし、セントラルアイクリニックの院長先生はじめ私の思いを聞いていただけた看護師さんに出会えドンピシャのレンズを選定していただけたことが何よりも良かったと思います。5年経過した今でも大正解だったと思っています。

コメント

  1. 渡部 より:

    興味深く読ませて頂きました。最近は夜になると対向車のヘッドライトが眩しくて記事の中に出てくるグレアのような感じで白内障が気になっていました。昨日、カミさんに付き合って眼鏡屋にいった折に検眼して貰って近視が弱くなり乱視が強くなっているとのことでメガネを作り直しました。年を取ると目が萎んで眼軸が短くなって近視が弱くなり乱視が強くなると言われました。
    裸眼で0.06でも、矯正で1.5~2.0が見えるのでまだ白内障の心配はなさそうですが、術後見えを聞くと白内障になっても心配なさそう(むしろしたほうが良い?)ですね。

    • Taizo Taizo より:

      渡部さんこんにちは!
      矯正で1.5見えれば十分ですよね~たまたま私に場合はマッチングが良かったのかもしれませんし。
      白内障なんて、ならないに越したことはないですよ~怖いし高い!
      渡部さんは足腰も強いし羨ましいですよ!

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