4月12日8時半起床、今朝は空気が乾燥していてスッキリした青空が見えています。今日こそはと期待が高まります。
朝食はスーパーに山になって売っていたバターロールとバナナ。
今日は期待ができそうなので機材はフル装備で積み込み、宿の女将さんに「朝まで帰らないかも!」と伝えて11時に出発。
由布島
まずは由布島に寄って少しだけ観光。
その後は昨日昼食を食べた星砂の浜のレストハウスで昼食、この日は牛肉野菜チャンプルー定食。
ここでヤエヤマヒメボタルの情報を入手、ホタル見学ツアーでいくであろう場所がだいたい分かった。
船浮
日没までは十分に時間があるので船でしか行くことができない西表島西側の集落「舟浮」へ行くために白浜港へ行ってみる。
が~ん!13:20の定期船が出たばかりで2時間以上待たなくてはならない。
しばらくすると一人のお年を召した女性が港に歩いてきて、沖から小さな漁船が港に近づいてくる~たぶんこの女性を迎えに来たんだと直感的に理解しました。と同時にI氏が女性に「おかあさん、舟浮に行くんですか?」と声をかけると、女性が「そう、行くなら1人500円でいいよ!」ということで漁船に乗せてもらうことになりました。話を聞くと島内の診療所に行った帰りでご主人が迎えに来たそうです。
ご主人はイノシシ撃ちのハンターであり漁師でもあって船を2隻持っているそうです。
この漁船が実に気持ち良かった~動画でどうぞ!
少し行くとイノシシがいる!とハンターのご主人が教えてくれました。さすがハンター見つけるのが早い!! 確かに何か黒いものがいる。
こんな時のためにコンデジ120倍ズームの出番!波で揺れてなかなか捉えられないが、何とか1枚収めました。
15分ほどで舟浮に到着
船から見えた洞窟が気になり、行ってみます。
通り抜けることができました、が、船から見えたのはここではない。海側を歩いてみるとありました!ここです!
先ほどの洞窟より小さくかがまないと入れません。5mほど入ると「きーきー」とこうもりが騒いでいるのが聞こえる。ライトを照らすと飛んでいるのもいる、もうすでに気分はインディジョーンズですがこうもりのなかを突破する勇気はありません。すごすごと引き返します。
山道を少し歩いてイダの浜へ行ってみます。森を抜けると青空と白い砂浜と青い海!素晴らしい景色です。
帰りは15:30の定期船で白浜港に戻ります。
スーパーへ夕食を買いに行き日没を見るポイントを探します。この日の夕食は焼きそばとカレーパン。
うなりざき公園展望台の日没
夕日はうなりざき公園展望台から東シナ海の水平線に沈む太陽をみます。もしかしたらグリーンフラッシュが見えるかもと期待し、5秒間隔のインターバル撮影と動画の2台をセットして待ちます。
5秒間隔の写真をつなげた動画はこちらです。
残念ながら雲に阻まれ、水平線に沈むことはありませんでした。
さて明るいうちにヤエヤマヒメボタルがいるであろうポイントに移動し暗くなるのを待ちます。ホタル見物ツアーの車は何台も止まっているが人がいない。一体どこで見ているのだろうと探すも見つからないまま暗くなってしまいぽつぽつとホタルが光っています。ほぼ点滅しないホタルでヤエヤマヒメボタルとは違います。1匹だけチカチカと早い点滅のヤエヤマヒメボタルがいました。20時過ぎに山から赤いライトのグループが何組か降りてきてツアーの人たちはこの先で見ていたことがわかりました。早速カメラを抱えて向かってみるものの幼虫が光りながらウネウネ移動しているだけで成虫は終わっていました。宿に帰ってから調べるとヤエヤマヒメボタルは日没後薄暗くなると光りはじめ30分ほどで終わってしまうそうです。ホタルはあす出直しです。
この時すでに20:30島の北側にまだいます。22時にはエータカリーナが南中し、南十字が輝きます。制限速度30㎞/h~40㎞/hの道を島の反対側へ50㎞移動しないといけません。急ぎながらもゆっくり南風見田のサトウキビ畑を目指します。
サトウキビ畑の真ん中で星見、ついに見えた!
昨晩と同じ南風見田のサトウキビ畑の真ん中の農道に21:30到着。すでに高い位置にエータカリーナは出ているはずと双眼鏡を向けます「いた!」水平線の少し上にもやっとしたエータカリーナ、その左に星団、南十字の上の3つも肉眼で十分に見える! しばらく眺めてからカメラの準備をするも北の空は雲があってポラリエの極軸が合わせられないので、タイムラプス用に固定撮影を開始。
22時から翌2時まで4時間、11㎜ F2.8 ISO1600 30秒露光を続け、タイムラプス動画にしました。
中央下に南十字が見え、それを追ってケンタウルスα・βが昇ってきます。その後天の川が昇ってきます。
23時になってやっと北極星が見えてきたので極軸合わせができ、水平線上の南十字とエータカリーナを捉えました。この景色が見たくて西表まで来ました!来てよかった!!
日付が変わって午前1時にはケンタウルス座のβ星ハダル・α星リギル・ケンタウルス(アルファケンタウリ)が見えてきました。このリギル・ケンタウルスはシリウス・カノープスに次いで全天で3番目の明るさを誇る1等星で、望遠鏡で見ると金色の2つの星が輝く二重星に見えます。しかし実は三重連星で見えないもう1つの星はプロキシマ(最も近い)と名前が付いています。
このα星の恒星系は太陽系から4.3光年と太陽のすぐ隣の星でもあります。
ここまで見られればもはや大満足で、ここまで来た甲斐がありました。しかしまだ晴れているのでまだまだ観望・撮影を続けます。
レンズを200㎜に付け替えてオメガ星団と電波銀河ケンタウルスAに向けます。拡大してみていただくとオメガ星団の星が粒々に見え、ケンタウルスAは斜めに暗黒帯があるのがわかります。
2時ごろにはさそり座も高くなり天の川も水平線の上に横たわって昇ってきまっした。
さそり座のしっぽのあたりを通って右の方に天の川が伸びているのがわかります。南十字あたりにもつながっています。時刻は3時になっていました。
最後に北の空にカメラを向けてみました。
北緯24度と愛知県と比べると北極星が11度も低いところにあります。
雲がオレンジ色に光って見えるのは製糖工場が夜通し稼働しており、その照明を反射していました。
3時半撤収し宿に戻ることに。
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