ポータブル赤道儀「ポラリエ」

機材
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私が気軽に星空を撮るときにはポータブル赤道儀「ポラリエ」を使います。 以前に書いたタカハシのSpaceBoyの極軸だけを使えば同じ働きはするんですが、軽量コンパクトだし形が美しく持ち運びが楽そうということで発売された2012年ころに購入しました。
これだけあればとりあえず星が線にならずきれいな天の川も撮影できます。

三脚と自由雲台とシャッターレリーズとカメラ
天の川と黄道光がV字に見えています

単三電池2本で駆動し、S・Nのスイッチの切り替えで南半球でも使えます。

ワイドレンズで1~2分程度であれば極軸もある程度適当でよく、ポラリエの右上の穴から北極星を見てだいたい真ん中に持ってくればOKです。それで上の写真程度には十分写ります。
でも欲張りな私はそれだけで満足できずこんな状態にしてしまうこともあります。

これでもポラリエはちゃんと追尾してくれます

少し長めのレンズを使う場合にはしっかりした三脚に、できればストーンバッグをつけておもりを入れて極軸をキッチリ合わせる必要があります。極軸望遠鏡が必需品になります。

その極軸をキッチリ合わせるためにはしっかりした微動マウントが必要になります。私はK-ASTECのものを使っています。

カメラ1台でよい場合にはバランスウエイトを使ってこのような形になります。

ここまでのバランスウエイトはまず必要ありませんが重いレンズを使う場合には使うこともあります。飛行機など荷物を軽くしなければいけない時には大きいペットボトルにし、水ではなく砂を入れたりもします。
青いパーツとバランスウエイトなどはテレスコ工作工房のものを使っていますが、非常に使いやすく作られています。
この形にしてしっかり極軸を合わせるとどのくらいのレンズまで使えるのかといいますと、この写真は200㎜のレンズに2倍のテレコンバーターを入れたAPS-CのEOS KISSでM101に接近したカタリナ彗星を撮ったものです。記録としては十分な1~2分の露出はできていました。

下の写真は200㎜ですが、もっと露出をかけても大丈夫かと思います。


何か1つ忘れても遠征は失敗になってしまうので、これらを1つのアルミケースにまとめて忘れ物のないようにしています。

左上からポラリエ本体、その下に自由雲台2個、真ん中上がヒーター3つとUSBバッテリー、2段目が極軸望遠鏡、下が6角レンチや予備の単三電池、自作の極軸望遠鏡の明視野照明、右の上はバランスウエイト軸、2段目がカメラ用ドットサイトファインダー、右下がバランスウエイト700gと1㎏、黒い長方形のものはフィルターが入っています。

夜露防止のためのレンズヒーターとバッテリー、丸いのは電池で発熱するカイロです。
カメラ用ドットサイトファインダー
フィルターケースを開くと6枚収納できます。
クロスフィルターとソフトフィルター、スターリーナイトフィルター

星空撮影で役に立つフィルターたちです。77㎜と58㎜のクロスフィルターとソフトフィルターです。77㎜の一番上はスターリーナイトで弱い光害カットフィルターで空の濁りがとれてきれいな紺色になります。
クロスフィルターとソフトフィルターの効果はこれを見ていただくと一目瞭然かと思います。
1枚目はフィルターなしのため星座の形が目立ちません。
2枚目はクロスフィルターを入れることによって明るい星がわざとらしいほど星になります。3枚目はソフトフィルターを入れ明るい星を大きく目立たせています。
4枚目はクロスフィルターとソフトフィルターを重ねて入れて派手になっています。

フィルターなし
クロスフィルター
ソフトフィルター
ソフトフィルター+クロスフィルター

フィルターもいろいろ使い分けると楽しいものですね!

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