10月6日の最接近から2カ月近く経ち、火星と地球の距離が離れて見掛け上小さくなってきました。
また、11月12日に発生したダストストームも薄く広がったように感じます。マリネウス渓谷あたりはどうなったのか確認してみたいものです。
11月26日の火星
視直径は15.4秒と最接近時の2/3程度になってしまいました。
下の方に白く見えるのは南極冠でドライアイスです。火星の南半球は夏に向かっており、南極冠はどんどん小さくなってきています。ダストの影響でアリンの爪がカギ爪になっています(笑)
この日は火星を撮ったのち、月面をうろうろと眺めて撮りました。
代表的なコペルニクスです。2枚目はプラトー、クレーター内部はツルっとした感じで、その中に小さなクレーターがいくつか見えます。 気流が良いと眼視でも5つくらい見えるときがあります。
12月1日の火星
気温が下がってきて室内と外気の差が大きくなってきました。望遠鏡を設置すると外気と望遠鏡内部の温度差が3度以上もあり、それが筒内気流を発生させユラユラで全く見えなくなってしまいます。1時間ほどファンを回し温度差1度以下でほぼ順応すると良く見えます。とはいえ季節的に気流自体がそれほど良くはありません。
ヘラス盆地にもダストのたまっているように見えます。
この日の火星はマイナス1.1等級と明るさもかなり暗くなりましたが、それでもまだ赤く高い位置で輝いていますので目を引くでしょう。 まだまだ表面模様が見えるうちは追いかけ、南極冠が消え、北極冠ができてくるのが見えたらおもしろいと思います。
木星と土星の大接近
また、日没直後の南西の空にはまだ木星と土星が輝いています。この2つの惑星が12月21日に大接近し、2重惑星のように見えるはずです! 肉眼では2つに見えないのかもしれません。21日18時の様子ですが、100倍くらいの望遠鏡でみるとこんな感じに見えるのではないかとワクワクしています。
これほど接近するのは397年ぶりだとかで、次にここまで接近するのは2080年のことのようです。 めったにないチャンスですので是非ご覧ください。 この日だけの出来事ではありませんので何、その前後何日かはだんだん近づき離れていく様子が観察できます。 また、12月17日には近くに三日月も加わって花を添えてくれるはずです。 2021年1月上旬には水星も近付いて見えるようです。
これは見逃せない天文現象ですね!
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