私が惑星を記録しようと始めたのは2003年の火星大接近で二十数年のブランクから復活してしばらくたったころで、銀塩の頃では考えられないほどの凄い惑星写真を目にするようになりました。そしてそれをまねしたくなり、当時手元にあったソニーのハンディカムで動画撮影を始めました。
その後、WedカメラPHILIPS ToUcamをレンズをはずしてアメリカンサイズのスリーブを取り付け改造して撮影するようになりました。
この写真が2007年6月16日おそらく PHILIPS ToUcamで撮ったものかと思います。
復活する前の記憶は高校生の頃にやっていたネガフィルムを数枚コンポジットして木星の縞模様が2本出てくるのが精一杯でしたので、これでもかなり素晴らしい写真だと自画自賛していました。
その後はセレストロンのNex Imageを使うようになり、いつの間にかZWO ASI224MCに変わっていました。そして数年前には290MCと290MMがメインになり、雑誌にも掲載され十分満足のいくものでした。
しかし今年ZWOから最新の662MCが発表され、290MCよりどれほど優れているのか見てみたくなり発売前に予約して購入しました。届いた後もなかなか晴れず、晴れても気流が悪く試せずにいましたが、やっと9月25日に撮り比べてみました。
290MCと662MCの木星の動画です。
私は木星の場合は自転が速いので90秒以内にしており、290MCは10,000フレーム撮れますが、662MCはフレームレートが上がらず90秒で6362フレームでした。
そしてこれほどの色の差があります。
それぞれAutoStakkert!3.0で40%をスタックし、Rsgistax6でウェーブレットをかけたものがこちらです。
その後、RsgistaxのRGB BalanceのAutoで一発処理をしたものがこちらです。
いかがでしょう? どちらも同じような色合いにはなりました。
参考程度にZWO ASI290MMの画像も載せておきます。
同様に土星についても載せておきます。
ZWO ASI662MCが最新なので多少の分があるようには感じますが、フレームレートの高いZWO ASI290MCにも十分な価値があるかとも思います。
カメラの詳しいスペックについてはよくわかりませんので、直感的に使って比べた程度にしかすぎませんが何かしらのヒントになれば幸いです。
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