昨年、気ままに星空観望仲間の忘年会で酔った勢いで「オーロラと氷河を見にアイスランドへい行くぞ!」と戯言を言っていましたが、その後いろいろ調べて1年かかって実現することになりました。
行先はアイスランドからカナダに変更し、場所はホワイトホースに決定しました。
イエローナイフが一番有名ではあるが、ホテルからオーロラビレッジという場所へ移動してオーロラを見るとなります。それだとオーロラが出なくてもその場所にいなければいけないし、凄いオーロラが出ていても時間になればホテルへ戻らなければなりません。それがちょっと辛い!
以前オーストラリアへ南の空を見に行ったときにお世話になった「ツインスターゲストハウス」は朝食と夕食を提供してくれ、あとは好きな時間に好きなだけ星が見ていられるし、寝ていられる。しかも40㎝ドブソニアン・30㎝ドブソニアン・双眼望遠鏡も無料で貸していただけるという星屋にとってはこの上ないサービスを提供してくれました。しかもオーナーが日本人なので日本語で済むし、何よりご飯が美味しい! 数年後に再びお世話になるほど気に入ってしまいました。
こんな自由気ままに過ごせるところでオーロラが見れたら最高なんだろうなぁと探しているといくつかありました!! その中で日本の旅行会社が運営し、スタッフも日本人で2食付きのオーロラ鑑賞専用のロッジが見つかりました。
「カレイドロッジ ユーコン」~運営はSTワールドという旅行会社
気ままに星空観望仲間のグループlineに「カナダ行きませんか~?」と書き込んだところ私のほかに5人のメンバーが名乗りを上げてくれました。
御大Wさん、御大Kさん、会員ナンバー2番のTさん、66㎝ドブソニアンのHさん、メキシコでずっと同室だったKさん、そして私の6名で行くことにしました。
昨年12月にとりあえず「カレイドロッジ ユーコン」で2025年10月の新月期に6名で5泊くらいしたいとメールを送ってみました。すると10月中旬から11月中旬は天気が安定しないのでカレイドロッジ ユーコンは営業しておりませんとのことでした。であれば9月にするか11月下旬にするしかない。
この時は北海道で低緯度オーロラが出た後なだけにどうしても行かなければいけないという衝動に駆られていました。早く行かないと太陽活動が落ちてきたら10年待たなければいけなくなってしまうかも~と焦っていました。
9月はそれほど寒くはないが夜が短い、であれば11月の新月期しかないかな~と6人で相談決定しました。飛行機の予定も料金も決定していない中、11月21日出発で5泊の仮予約で押さえていただきました。
その後、11月で良いのか?12月にした方が安定するじゃないか?いろいろ調べてもよくわからないので「ええい!とりあえず行ってみよう」ということで日にちの変更は考えないようにしました。
その後5月に飛行機の運航予定も出てきて11月20日出発が決定しました。
ただ、カレイドロッジ ユーコンの宿泊設定に5泊がなくなってしまったらしく、市内ホテルで1泊してその時はオーロラ観望地へ出かけるということになりました。そしてカレイドロッジ ユーコンで4泊することで最終決定。
これはこれで違う場所でオーロラを見ることができる良い提案かと思われ、納得し、予約金を支払いました。
このころメンバー6人に加えて、Ninja500のNさんご夫婦が加わり、
総勢8名のオーロラ観測隊が発足しました。
飛行機の座席も進行方向の左側で翼にかからない席を希望し、これで機上を合わせて6回のオーロラチャンスを作りました。
夏ごろには「さてどう記録する?」「機材は何がいる?」「どこくらい寒い?」「カメラは?バッテリーは大丈夫か?」など調べることがいっぱいありました。
基本的には星景写真の要領で良いはずではあるが、活発なオーロラだ出た場合はやはり動画で記録したい!
以前に「大人の秘密基地」の撮影の時、テレビのプロのカメラマンも「夜の撮影はソニーのα7sに勝てるものはない」と言っていたのを思い出しました。たしかα7sに大きな明るいレンズを使っていたことを。
幸いソニーのカメラはマウントアダプターを使うことでキャノンのレンズを使うことができるので、カメラとマウントアダプターを手に入れれば何とかなります。
ということでISO40万という化け物のようなα7sがやってきました。ついでにトキナーの20㎜F2.0のレンズも調達しました。

スターリンク銀河鉄道の動画撮影に使っている古いシグマ30㎜ F1.4もあるのでカーテンのヒダのような部分の動画も何とかなるでしょう。
ソニーのカメラってフルサイズとAPS-Cを切り替えて使えるので超便利です。

他にはEOS6DとEOS80Dで静止画を撮るために16㎜~35㎜ F2.8

そしてサムヤンの8㎜ F3.5対角魚眼

こんなに持っていくと晴れて凄いのが出たら忙しいだろうな~。ゆっくり眺めていられるんだろうか?
そしてもう1つ、北緯60度ならではの光景!おおくま座全身が周極星になり大熊がのしのしと地上を歩いているような姿が見られます(同室のKさん情報)。

このためにポラリエが必要です!

北緯60度ともなるとこんな感じになります。 ワイドレンズだけなのでポラリエ単体で大丈夫でしょう。 なんだか三脚の中心線上にバランスがきてこれはこれで良さげです。
そして機材すべてを並べるとこんなにもありました。

なんとバッテリー類だけで2㎏近くもありました。
おっと部屋から外を確認するためにATOMcamももっていきましょう!

使い捨てカイロが意外に重いので、使い捨てを減らして充電式カイロも追加!

機材はこれでOK、あとは私自身の着替えとか防寒対策をしなくては。
そしてすべてを合わせて30㎏以内に収めなくては。
機材を決定し、準備をしていると太陽面でX4クラスのフレアが発生、しかも正面だ! 続いてX1.5がもう一発!!これはくるな!!!
案の定、北海道でも低緯度オーロラが観測されて、シンシナティの星仲間からも凄い真っ赤なオーロラの写真が届きました! ああ~10日早いんだよ~!!
とぶつくさ言いながらパッキングを進めます。
ダメだ~重すぎる。
ズボンを1枚減らす、フリースもなし、スノーブーツもやめよう。
ダウンコートもダウンジャケットに変更して、レンタルの防寒着や靴を活用しよう。
とてもPCを持っていく余裕はなさそうですので、続きは帰国してからまとめます!



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