9月13日金曜日は前回の記事「SV503 102ED vs. ビクセン127マクストフ」で月を眺めた後、一旦は雲が出てきましたがその後は翌朝まで快晴でした。
SV503 102EDとビクセン127マクストフを撤収し、かわりにセレストロンC11に乗せ換えファンを回して順応させます。まだまだ昼間は暑いですが、23時くらいには風が心地よく比較的涼しさを感じました。望遠鏡が順応したところでアルタイルを導入して光軸を確認、このころにはシーイングが落ち着いていきていてジフラクションリングがきれいに見える。焦点から内外に少しずらしてみても光軸は問題なさそう。
土星
まずは南中あたりにいる土星に向けると、なかなか良く見える!しばらく眺めてからカメラに切り替えて撮影。
久しぶりにフィルタースライダーを付けたモノクロカメラに替えて近赤外フィルターIR685で撮影。カラーをそのままモノクロにしたような感じですね。
そしてメタンバンドCH-4で撮影。このフィルターは近赤外よりかなり暗くなるため Shutter=767.6ms
Gain=435 (72%)で撮っています。
輪が明るく光っておもしろい感じです。来年輪がほとんど見えないときにどんな見え方になるのか楽しみです。
この日の衛星たちはこのような配置でした。
Tethys側の上に乗っかるような位置にいました。
そして輪が細くなった時に捉えることができるかもしれない「Janus」がこのあたりにいるはずですが、影も形も出てきませんでした。
海王星
土星の次は海王星に向けてみます。
望遠鏡を覗いてみるとわずかに面積があるだけで模様などは何も見えませんが、濃い青が実に美しい。
こちらは海王星の衛星Tritonです。
天王星
続いて天頂付近の高いところにいる天王星です。望遠鏡で覗くと海王星よりはかなり大きく見え、やや黄色っぽい青というか黄緑っぽく見えます。模様は何も見えません。
天王星は5つは写真に写ります。このうちAriel・Titania・Oberonの3つは過去に40㎝ドブで見えました。
シリウスB
木星が見えるようになるまで待つ間にシリウスが昇ってきています。
もう少し高くなるまで待って望遠鏡を向けてみます。
左上にポツンと小さな星が見えますが、これがシリウスの伴星「シリウスB]です。
シーイングが良いためか、簡単に見えました。
冬の極悪非道のジェット気流が流れる中ではシリウスが大暴れしてほとんど見えなくなってしまいますが、今がシリウスBを見るチャンスです。
木星
明け方4時くらいになるとやっと木星がマンションの上階の影から出てきます。出てきたばかりはコンクリートの熱のせいで揺らいでいますが少し離れると良く見えてみます。
ちょうど大赤斑が出てくるところです。
土星同様に近赤外IR685で撮ります。
木星の場合は少し表情が変わって見えてきます。特に大赤斑が変わりますね。
そしてメタンバンドCH-4ではこんな感じです。
メタンバンドについてはこちらの解説がわかりやすいかと思います。
https://alpo-j.sakura.ne.jp/publications/TGS/2011-03.htm
かなり空が明るくなってきたところでもう一枚カラーで。大赤斑が正面に来るまで見ていたいところですが夜明けが近いです。
もう少しで火星が射程に入ってくるんですが、夜明けの方がわずかに早そうです。もう2週間もすると何とかなりそうです。
きょうは盛りだくさんで一晩中楽しめました。
さあ、いよいよ夜明けです。少し眠るとします、おやすみなさい。
コメント