最強経緯台ノースマウントCT-30

天体望遠鏡
スポンサーリンク

私はちょい見のためのスコープテックZERO経緯台、ISS追跡用にタカハシTG-L経緯台を所有しており、どちらも片持ちフォークの優れた経緯台です。
ただ片持ちフォークゆえに搭載重量はそれほど大きくないのが「万全ではない」と思うところでした。
眼視で使うのであれば重い赤道儀を準備するより経緯台の方が圧倒的に使いやすいと思っています。そして前々から搭載重量の大きな振動の少ない高倍率で使える経緯台が欲しいな~とずっと思っていました。

「ノースマウント」は最強の経緯台という認識はありましたが、触ったことはありませんでした。
半年ほど前に気ままに星空観望仲間の御大Wさんがノースマウントの小さい方「CT-20」を購入したとのことで少し触らせていただきました。
その時の感触は搭載する望遠鏡のバランスはしっかり取る必要はありますが、「ス~ピタッ」と動きは極めて滑らかで非常に使い勝手が良いものでした。良いな! ただし、微動がない!
20㎏近い搭載重量で微動のある経緯台はユーハン工業の「T-REX経緯台」しか思い浮かばないが、今は製造されていない。

そんな折、スコーピオさんが「10周年SALE」を開催されていました。
もう10年か~早いな~と思いながらSALE品を見ていると先の「ノースマウント」がCT-20・CT-30それぞれ各1台限定で安く出ていました。とはいっても元が高いので結構勇気のいる金額ではありました。
「買うなら30㎏搭載可能なCT-30だな」と思いながら現物を見に早速スコーピオさんへ行きました。
私:こんにちは~ノースマウント現物ありますか?
店長:ありますよ!でも小さい方は売約済みです。
私:大きい方で大丈夫です!
手に取るとゴロンとした金属の塊で重くて丈夫そう!
「ノースマウント」の「ノース」は私の好きな「THE NORTH FACE」の「NORTH」だと勝手に思っていましたが、プレートには「NoH’s Mount」となっていました。

そうでした!韓国の盧(の)さんという方が作られていたんです!だから「NoH’s」なんです!!
というのをビノテクノさんのBino Blogで見たことがありました。
それ以前に双望会で主催者のHさんから「韓国からのお客さん」と2人の方を紹介されたことがありましたが、もしかするとどちらかが盧(の)さんだったのかも。

話を戻しまして、スコーピオさんで見て触っているうちに、やはりどうしても必要だなぁ~と判断、ただ付属しているのがビクセン規格のアリミゾプレートだったので幅広に交換できないかと聞いてみるも「セットでの価格なので!」とのことだったのでやむなし!
私:SkyWatcher EQ-3の三脚が余っているけど載せる方法ある?
店長:笠井さんのアダプターでたぶんOK! そのブルドックについているやつね。
私:こんなアダプターがあるんだ! それも在庫ある?
店長:あるよ! 
私:ノースマウントCT-30と笠井さんのそれもらっていきます!!

ということで、我が家に最強経緯台がやってきました。

上の写真の右端の笠井トレーディングさんの「三脚台座変換アダプター」はこちらです。

こんな良いものがあったなんて~以前タカハシのH型赤道儀を載せるときは10㎜厚のアルミ板を加工して苦労してたのに~。
とりあえずオリジナルのままでEQ-3の三脚に載せてみます。

おお!ガッチリしていて良い感じ~!!

あとはアリミゾを手元にあったロスマンディ規格のアリミゾに交換して、ハンドルを付けて完成形!!

重量物を搭載するのであれば、ノースマウントにはバランスウエイトを付けるM12の穴があるので、ハンドルの取り付けネジ4本の真ん中にバランスウエイトを付けるために穴をあけておかなければいけない。

この状態で全長45㎝・総重量5.3㎏。


そしてこれ!気が付きましたか?
ほんの些細なことですが、水平と垂直のクランプのノブの大きさが変えてあります。
こういうところが実際に使っている人が作っている証拠ですよね! 私は嬉しいです!!

TOA130を載せてみて、土星を高倍率で見てみようと思います。

3~8㎜のズームアイピースで8㎜ 125倍で導入して、フリーストップのフリクションを調整します。そのままズームで倍率を上げようとするだけでフリクションが弱いとそれだけで視野からズレてしまいます。この調整が結構微妙です。
そしてハンドルに手を掛けると、大きく動きすぎてまたもや視野から飛び出していきます。
接眼部についているEMSを上下左右にちょんちょんと押すくらいがちょうど良さそうです。
5㎜ 200倍くらいがいいところで、3㎜ 333倍はちょっと厳しい感じでした。多分慣れれば大丈夫な気もします。
iPhone手持ちコリメートで記念に1枚。

また一番の狙いは、ミューロン180を搭載してISSを追跡する場合に反転せずとも天頂を通過していくのが追えるようになるかなとの期待もあります。
ただバランスウエイトなしで滑らかにスルスル動いて良いのだが、三脚を伸ばしたこの高さに横位置で重い鏡筒を取り付けるのがちょっと怖い! ミューロン180くらいの重量であれば大丈夫だろうけど、TOA130になるとすでに恐ろしいなぁ。
タカハシTG-Lにミューロン180を載せていた場合は鏡筒を取り付けてから、三脚のエレベーターで高さを上げていたので気にならなかったわけですが。
C-11は絶対に載せられない気がする~載せることはないとは思いますが!
ワンタッチでガチっと止まるアリミゾ誰か開発してくれませんかねぇ~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました