10月29日はどう見ても彗星日和! 行くしかないなぁ~!!
数年前のネオワイズ彗星のときの教訓は「チャンスがあればいつでもスクランブル発進する!」とはいえこの時はホント晴れなかったわけですが、北海道へ遠征する人たちを横目に「さすがに1回くらいは晴れるだろう~」と思っていましたが、結局条件よく見るチャンスは訪れませんでした。
んなわけで急きょ休みを取って、40㎝ドブを積んでひるがの高原へ遠征しました。
われわれ「気ままに星空観望仲間」のグループlineに「遠征します」と書き込んだところ50㎝、45㎝、32㎝と集まってきて双眼鏡とSeeStar S30だけで良かったかも~と思えるほどの充実ぶりでした。

現地に到着すると雲一つないど快晴! しかしどんどん気温が下がってくるのが感じられます。
防寒着は忘れることなく持ってきたので、オーバーパンツをはき、フリースを着た上にダウンコートを羽織ります。これで完璧。
近くにいらっしゃった方に挨拶しながら話をしていると、この近くでも熊の目撃があったようです。また時々「バーン! パンパンパン!!」と遠くで害獣除けの発破音や爆竹のような音が聞こえてきました。

私の機材はスカイウォッチャー40㎝GOTOドブ、SeeStar S30、ニコン70㎜15倍双眼鏡とポラリエに載ったEOS80D+135㎜という陣容です。
ベガが見え、アークトゥールスが見えてきました。
ポラリエの極軸望遠鏡を覗くとラッキーにも北極星が見えていました。
さぁまずはSeeStar S30で様子を見ましょう。

月齢7の月があるにもかかわらず、空の良さが際立ちます。
そしてわずか3㎝のSeeStar S30の凄さに改めて絶句です。
これは40㎝でどんな姿が見えるのか楽しみでワクワクしながら、ファインダーで彗星を探します。
すぐに5㎝のファインダーで尾を引いているレモン彗星が飛び込んできました。
EWV32㎜・56倍で見てみます。
「わぁ~!」白く光る核の周りに緑色のコマが包むように見えている。
iPhone手持ちコリメートで撮ってみます。

しかしよく見るとコマの濃淡が見えてきて、核とコマの間に暗い部分が見えてきました。
これは写るな!と思い、アイピースをはずし2倍バローとZWO ASI174MMに付け替えて撮影してみました。

50㎝ドブソニアンで見せてもらうと濃淡がよりわかりやすい!
こんな光景を大口径で見たかった! 遠征して良かった~!!
再びアイピースをSV-BONYのスーパーズームに替えて、20㎜90倍から8mm225倍までズームして眺めてみる。特に倍率を上げても何かが見えてくるわけでもなく、90倍くらいが一番美しく見えました。でもやっぱり32㎜56倍が美しくていつまでも眺めていたくなります。
双眼鏡でもどこまで尾が伸びているのか、じっくり眺めたい!
これもこの遠征の楽しみの1つです。

15倍70㎜双眼鏡をiPhone手持ちコリメートで撮りました。
視野には収まりきらないほどの尾を期待しましたが、そこまでは見えませんでした。 月がなければもっと凄いんだろうなぁ~と。
そしてポラリエの載せたEOS80D+135mm はいかに!

SeeStar S30の画像を見た後ではちょっとがっかり! でも結構長い尾が見えていてOK!!
かなり満足したグッドタイミングでガリガリガリガリとコーヒー豆を挽く音といい香りがしてきました。 いつもKさんはその場で豆を挽いてコーヒーを淹れてください! そこへまたISS友のMさんが上等なお菓子の差し入れがなんともありがたい!! どこのコーヒーよりも抜群に美味しい。
気が付くとかなりの夜露で双眼鏡のレンズが真っ白に。着ているダウンコートも肩から背中にかけて濡れている。
気温3度、湿度98%だとか。
月の近くで残念でしたがスワン彗星も一応記録として残しておきます。

さて20時前になり撤収~!と思ったら木の上にすばるが見えていた!!

おお~!これは良い!! お気に入りの1枚ができました。
おそらくもうすぐにスキー場のスノーマシンが動き始めそうです。そうなると一晩中照明がついてとても星見どころではなくなってしまいます。
久しぶりに来た観望地で大満足の遠征でした。



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