H2Aロケット打ち上げの光跡が本当にそうなのか帰宅してからも気になっていました。
そしてEOS6Dに135㎜を付けていた方は全く外したと思って見てもいなかったのですが、念のため見てみました。
そしたらまた怪しいものが写っていました。

とぎれとぎれなのがなぜなのかわかりませんが、「これロケットかも!」と咄嗟に思いました。
潮岬へ行っていたNさんに「これそれっぽくない?」と聞いたところ、衝撃的で実にわかりやすい決定的な写真が送られてきました。

赤い部分を拡大すると~

「うわぁ~これだ!ロケットの光跡に間違いない!!」
もう上の怪しい何かの写真なんてどうでもいい!!

この私の写真の左側で切れて見えなくなった先の写真なんです!
この先で急に下向きになりH2Aロケットの打ち上げの光跡そのものだったんです!!
ここまで記録できていたら完璧だったのに~つくづくワイドレンズを選択しなかった誤算が悔やまれて仕方がないです。
次回の教訓としておこう!! 行動派のNさん 写真のご提供ありがとうございます!
おかげで志摩半島から種子島から打ち上げられたロケットは見えなかったけど写真には写ったことが確信できました。
しかし今回のブログはこれで終わりません。
赤い光の謎
Nさんから送られてきた写真も赤い光が写っていました。
実は私も現地で写真を確認した時に赤い光が写っているのに気が付いていました。
星見をするときには赤いライトを使うためにたまに写真に被ってくることがあります。しかしこの日は赤いライトを使っていないし、近くに車がきてストップランプが点いたこともなく、夜中に私以外誰もいなくてなんとも不思議な光だな?と思っていました。
そしてNさんから送られてきた写真も「真っ赤な光」が写っていてビックリしました!
Nさんは夜光雲かも?と言っていましたが、ロケット由来の夜光雲は全く違うなぁと思っていました。
これは以前に種子島から打ち上げられた夜光雲を愛知県の知多半島から見えたときの写真です。

これとはまったく異質なものです。
天の川より濃く写っているようで、天の川は肉眼で良く見えていましたが、この赤い光は見えていませんでした。

そしてこの時ロケット打ち上げと同時に撮り始め、見えなかったとあきらめて止めるまでの写真115枚を6FPSで動画にしてみました。
ロケットの光跡が左に飛んで行った後に左から赤い光が広がってきているのがわかります。
ロケットの光跡が見え始めたのが打ち上げから100秒後、そして赤い光が見え始めたのが300秒後くらいになります。
一体これはなんだ?
夜光雲とは全く違う発光現象かもしれないとXに投稿してみましたところ雑兵A(天)@zhy_a_a様から以下のように教えていただきました。
結果的には
「波長630nm、電離圏F層の酸素原子の発光であると思われる」
「ロケットの通過によって生じた大気の擾乱(じょうらん)が発光の原因と推測される」
とのことでした。
そして「国立極地研究所」なる機関からの論文も教えていただきました。
https://nipr.repo.nii.ac.jp/records/13135
雑兵A(天)@zhy_a_a様 的確な情報をありがとうございました。
今回の遠征は思わぬ副産物を手に入れることができました。
H2Aロケット最終号機打上げ成功に感謝です。
新型のH3の打ち上げも機会があれば屋久島とセットで見に行きたいなぁと思います。
せっかくの機会なので、私が種子島で見たこうのとり8号機を搭載したH2Bロケットの打ち上げ記事のリンクを貼っておきます。打ち上げの動画もありますので、もしよろしければご笑覧ください。
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