光害たっぷりの名古屋市内からでも銀河が撮れてしまうことがわかった新兵器「Seestar S30」ですが、空の暗いところの成果が見たくなりました。
4月4日われわれ「気ままに星空観望仲間」のH先生がlineで出撃予告をしていました。行先はわれらがホームの旭高原元気村! これはちょうど良いので私も出撃予告をし、その後御大Wさんも来られるとのことで「しめしめこれは双眼望遠鏡とNinja400がくるな」と勝手に期待していました。
さて、私が21時頃に到着するとH先生と御大Wさんはすでに到着しており、出ている機材はH先生の20㎝シュミカセと小さめの屈折鏡筒だけで御大Wさんに「あれ?Ninjaは?」と聞くと「手ぶらだわさ~」、H先生に「この鏡筒は?」「ミードの6.3のシュミカセ」、私「あちゃ~期待が外れた~」。
早速私はSeestar S30を準備しiPhoneと接続しようとするもなぜかエラーが出て繋がらない。一度電源を切り試すもやはりつながらない。おかしいなぁ~何が悪いんだろう~と言いながら5回ほど繰り返したところでやっと繋がった。しかしそこでソフトの更新が始まり、キャンセルもできずに数分待ちました。

よーし!準備完了!!
空をぐるっと見渡して~まずは代表的な銀河 M51子持ち銀河をいってみます。

わはは~グルグルだ!こんなに写るとはおもしろい~

つづいて、先日自宅で試したしし座のトリプレットを試してみます。

おお~!月明かりがあるといってもやはり名古屋市内とは全然違う!!
この後、Joystickで画角の真ん中に持ってこれることに気が付きました。
自宅からはまだ壁が邪魔で狙えなかった球状星団M3はどうだ?

少しトリミングして拡大してみると粒々がしっかり見えてきていい感じです。

もう一丁球状星団でM13


M3と同様に良く分解している! とても3㎝とは思えない!!
ここで御大Wさんが月はどのくらいに写るの?とのことで試してみることに。
どうやって月を導入するんだろう? 「MOON」で検索してGOTOをしてみると露光オーバーでとんでもないものが写った(笑) 月は無理なのか?と思いながらアプリを見ていると「太陽系」のくくりの中にあった。 適正露出になり1ショットのシャッターボタンがあった。そして2X・4Xのボタンもあったので試してみたが特に解像度が上がるわけでもなく、ただ単に拡大されただけのようでした。

これは普通に3㎝なりの写りかな。
そろそろケンタウルス座オメガ星団が見えてくるころだなぁ~と双眼鏡でからす座からたどって探してみるも見つからない。御大Wさんにも探してもらうがやはり見つからない。でも双眼鏡の視野にはかなり低空まで星が見えているので雲があるわけでもなさそう~ということでSeestar S30を向けてみる。
ありゃりゃ~これは凄い! 双眼鏡で見つからないものをいとも簡単に映し出してくる。

これを少し補正するとまあ見事なこと!!

ではオメガ星団の少し上にある電波源ケンタウルスAはどうだ!


特徴的な暗黒帯がよくわかります。
天の川が出てくるまでにまだ時間があるし散光星雲は何かなかったけなぁ~と空を見ていても普段そんなのは撮影したことがないせいか全く思いつかない。
そうだ、惑星状星雲だけどフクロウだなとM97。

これも目玉があいてるし、M108も入って素晴らしい!
そろそろ寒くなってきたので最後にかなり西に傾いてしまったけど、望遠鏡で覗くとはみ出してしまうほどのプレセペはどんな感じだろう?

やっぱりはみ出すか~大きいな。

東の空にさそり座が上がってきたけど、ダウンコートだけでオーバーパンツや防寒ブーツもないので寒くて撤収です。
ずっと月明かりがある空でしたが、Seestar S30はなかなか楽しませてくれました。
次はGW頃に開田高原の最高の空でドブで観望しながらSeestar S30で見た天体を記録していきたいと思います。
0時過ぎたところで車の温度計は4度でした~うう~寒っ!! 帰って熱い風呂入ろう。
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