中国の宇宙ステーション「天宮」が自宅に居ながらにして太陽面を通過する予報が出ていました。
「天宮」までに距離が600km超と遠いため小さい宇宙ステーションがより小さくしか見えないため自宅でなければパスするところですが、日曜日だし、天気も良いのでちょっと頑張ってみます。
3月9日 9時34分15秒に通過なので1時間前の8時半に起きれば十分と思っていましたが、目が覚めたのがほぼ9時！ 大急ぎで歯磨きをして顔を洗って強制的に目を覚まさせます。
ベランダに出るときれいな快晴だが北風が強く寒い！ ダウンジャケットとオーバーパンツで防寒をして準備をします。
アトラクス赤道儀にTOA130を載せ、減光フィルターを取り付け、強風で飛ばされないよう念のため養生テープも貼っておきます。
良し！準備OK。 時計を見ると通過まであと10分、ここでちょっと欲張ってHα太陽望遠鏡も準備することにしました。
ソーラークエスト自動経緯台にLUNT60を載せて電源を入れる。少し待つと経緯台が自動で動き出して太陽を導入してくれます。非常に便利ですが急いでいるときは「あぁ～おっせぇ～自分で動かしたい！」と思ってしまいます。 iPhoneで時報を鳴らし、それを聞きながら作業をしていますが通過まであと3分で太陽を捕らえた。 東西南北合わせている余裕もなくピントだけ合わせて録画開始！
TOA130の方へ戻ってピントを確認し、通過10秒前から録画開始しそのまま画面を見つめる。
「さあ来い」「通った～！！」
ぴったり時間通りに黒いものが画面を横切りました。 この瞬間は寒さも忘れるほど楽しい！
この動画は100FPSを15FPSまで遅くしてあります。
しまった～カメラの向きを合わせていなかった～！
写っているフレームを比較暗合成をして「天宮」の通った経路を確認します。
あわよくば黒点に重なるかと思っていましたが、残念。
しかし何となく中国の宇宙ステーション「天宮」の形がわかるかと思います。
Hα太陽望遠鏡の方はどうでしょうか。
1/4まで間引いて画像にしました。
こんな感じで何とか捉えただけでしたが、時報を聞きながら「来い！」と心の中で叫んだ瞬間に黒い影は通過していくのは何度見てもおもしろです。
せっかく望遠鏡を出したので黒点を眺めておきましょう。
次回あたり、そろそろ惑星面通過になってほしいところです。
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