NexStarの自動導入経緯台から無事に分離したセレストロン C5鏡筒にビクセン規格のアリガタとファインダー台座を取り付けます。
ガラクタ箱をゴソゴソと探してぴったりなアリガタが出てきました。
基本的に古いセレストロンの望遠鏡はインチ規格のネジが使われていますので、規格のあった六角レンチなどの工具が必要です。
今まで4台のセレストロン C11をバラシてきた経験から C5 も小さいだけで構造は同じだろうと分解手順も容易に想像がつきました。
一番厄介なのが補正板を止めているリングがボンドで接着されていることでした。
2か所の固まったボンドを精密ドライバーやカッターナイフの先で少しずつ割って剥がしていきます。
ある程度剥がれたら補正板などの位置を念のため目印を養生テープで貼っておきます。
そして補正板を押さえているリングに2か所ある穴にカニ目レンチを差し込んで回します~のはずでしたが、私のカニ目レンチの開きが少し足りなかったので六角レンチを2本差し込んで回します。
しかしボンドで接着されているせいか指が痛くて回わせなかったので、奥の手を使います。
鏡筒を横向きに持って、作業机の引き出しの隙間に2本の六角レンチを差し込み、鏡筒をゆっくり回します。六角レンチが折れるか曲がるかなどリスクがありますのでマネをしないほうが良いかと思います。
私の場合はバキッと音がして固まったボンドが無事に剥がれて補正板が外れました。
続いてピントノブをはずします。引っ張るとゴムのカバーが抜けます。
続いて3本の六角ネジをはずします。
上の写真の金色の真鍮のノブの穴の中にネジがありますので、それもドライバーではずします。
そして金色の真鍮のノブを回し続けると抜けます。
これで主鏡が自由に動きますが、まだバッフルから抜けません。
バッフルの先端に主鏡の抜け落ち防止のオーリングがはまっていますので、それをはずします。
このオーリングをはずせば主鏡がバッフルからスッと抜けます。バッフルにはグリスがしっかり塗られているので鏡につかないように注意が必要です。
ここでもう1つ注意ですが、バッフルがついたまま主鏡を洗うと、写真に見えるコルクの部分から油が染み出してきて鏡がより汚れてしまうので、洗う場合にはすべて外して鏡だけにして洗ったほうが良いです。今回は埃をブロワーで飛ばすだけにしました。
さてここからは穴あけ・ネジ切りの工作です。
まずはアリガタをM5ネジで取り付けるための下穴を2か所あけます。
そしてM5のタップでネジを切ります。
アリガタにあいている穴はM5のネジが切ってあるので5.5㎜のドリルでバカ穴にします。
これであとは切粉をきれいに掃除して組み立てるだけです。
ファインダー台座は長穴のものがあったので既存の穴が使えるはずです。
養生テープの目印を合わせて組み立てます。
補正板を取り付けるときにはゆるすぎず、締めすぎず適度なところで止めておきます。
ファインダー台座はこの穴を利用します。
これでひとまずは完成です!
後日実際に星を見て光軸をあわせ、補正板の調整もすれば完璧です!!
C11にファンを取り付ける場合も同じ手順でばらして、ホールソーで穴を開ければ問題なくファンが装着できます。
セレストロン C6・C8・C14もほぼ同じではないかと思いますが、やったことはないのでやられる方は自己責任でお願いいたします。
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