中国宇宙ステーション「天宮」月面通過

人工衛星
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9月19日23時46分08秒 中国の宇宙ステーション「天宮」が月面を通過する予報がISS Transit Finderに出ていました。
「天宮」は光っていませんが、月の仰角57度 その時の天宮までの距離440km まあまあ好条件です。
比較的自宅から近くて以前使ったことがある墓地が中心線付近です。きれいなトイレもあってロケーションも問題なし!ということでとりあえずはここに決定しました。

ところが通過の前日に予報を確認すると、時間が1.5秒ほど早まり、予報ラインはかなりズレていて私の自宅がほぼ中心線となっていました。
これはラッキ~!! 自宅であればどの機材でも使い放題!! しめしめ~(笑)

念のために当日予報を確認するとまたズレている! しかし、何とか自宅でもいけそうだ!良かった~。
しかしこれだけ予報が動くときはちょっと怪しい。

当日は昼過ぎに雨が降り、気温が37度近くで蒸し暑い曇り空です。
WeatherNewsもGPVも夜は晴れてくる予報が出ていました。

21時頃には月が見え隠れするほどに晴れ間が増えてきました。

自宅の強みで、C11とミューロン180を準備して温度順応中です。 21時過ぎでも汗だくです。
23時頃にC11を土星に向け、SkySafariを見ると衛星Dioneが土星面を通過中とのことでした。

Screenshot

500倍まで倍率を上げてみましたが、残念ながら見えませんでした。
写真なら強めの処理で影は何とか出てきました、が、ざらざらになってしまいました。

さて、23時半になり天宮通過まで15分ちょっと。
このくらいの位置を通過するであろうと想定し、ピントと画角を確認。
天宮が小さいのでC11はZWO ASI174MM直焦点で狂拡大、ミューロンはEOS80Dでチョイ拡大。

西からうろこ雲の集団が近付いてきていました。
運が良ければ雲の隙間、運が悪いとモロ雲の状態。7:3くらいでモロ雲が優勢。
3分前からiPhoneで時報を鳴らして40秒前C11の録画開始! ミューロンは雲の状態を見てシャッタースピードを1/2000~1/1000まで変えながら20秒前から録画開始!それと同時にモニターにつけた3倍ルーペを覗いて通過を確認します。 本来は確認するためにもう1本望遠鏡を準備するのですが、バルコニーが狭いために事故が起きるような気がして今回はカメラのモニターを拡大して覗くだけで我慢です。
23時46分ちょうどの時報を聞く前あたりから視野の中の雲が厚くなってきた。
時報を聞きながら心の中で、「1、2、3、来るが見えない、4、5、6、通過~見えない、7、8、9、10、月が見えてきた~」とこんな感じでした。
こちらがその動画です(これでもかなり明るくしました)。

ミューロン180+EOS80D  電動フォーカサーを取り付けるとピントが出ないためクローズアップレンズNo.2を入れてあります

この時にうろこ雲の1つが月にかかり、その雲がちょっと厚かったのでしょう。
ああ~まったくもって残念! やっぱ天に見放されたようですね~。

C-11の狂拡大はクレーターが見えるくらいまで明るくできましたが、写っていないなぁ!

おかしいなぁ~ここまで明るくできていれば見えるはずだが~。もう少しズレていたのか?

これは昨年の11月26日の天宮月面通過の様子です。今回はこれより拡大率を上げてもっと大きくとらえることを狙っていましたが、失敗の記録になってしまいました。


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