9月中旬のなっても残暑が厳しく、昼間に35°前後になると夜に雲が湧く日が続いていました。
9月13日金曜日、やっと夜になっても雲が出ない日になりました。
帰宅して夕食後に早速ルーフバルコニーに設置してあるアトラクス赤道儀にマッチプレートを載せ、そこにSV503 102ED(以後102ED)とビクセン127マクストフカセグレン(以後127マクカセ)を同架して見比べてみようと思いました。
目標は上弦を過ぎた月で、ちょうど「虹の入江」が一番美しく見えるタイミングです。
焦点距離が1500㎜の127マクカセにはプローセル26㎜を付け58倍、102EDは焦点距離が714㎜なのでフォトン12㎜を付けて約60倍にして月を眺めてみました。
ぱっと見の印象は127マクカセは月面がやや暗く平坦な感じがするのに対して102EDは白く明るくコントラストが高くきれいに見える感じがします。しかし月のエッジ部分をよく見ると黄色と紫の色収差が見えます。当然ですが127マクカセは月のエッジもスッキリしています。
iPhone手持ちコリメートで撮ると目で見た感じを強調したように写りました。
これがマクカセの月面です。
そしてこちらが102EDです。
何回撮ってみてもこの色が付きますので、多少色収差が残っているのでしょう。ただ、眼視ではほとんど気にならない程度で、十分に良く見える望遠鏡です。
続いてZWO ASI290MCを付けて部分的に拡大して撮ってみました。
これは127マクカセのものです。
そしてこちらが102EDです。拡大率が同じくらいになるよう2.2倍のコンパクトエクステンダーメタルを入れてあります。
次は月全体を撮ってみます。
カメラはZWO ASI174MMに近赤外フィルターを装着し、127マクカセの方には0.5倍のアイピースレデューサーを入れて同じくらいの大きさに調整しました。
こちらが127マクカセの月面です。
そしてこちらが102EDです。
露光だけはそれぞれに合わせて調整しましたが、スタック枚数や処理は全く同じ条件で行いましたが、なんだか全く違いがわかりませんね。
どちらもお気に入りの望遠鏡なだけに大きな差がなくて良かった~というのが正直なところでした。
最後に102EDで撮った「虹の入江」です。
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