おとめ座β星「ザビヤバ」の食

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6月14日22時30分頃におとめ座のβ星「ザビヤバ」の食の予報がアストロアーツのHPに出ていました。上弦の月の影の部分から潜入し、約1時間後に明るい月から出てくるところが見られます。

20時頃から望遠鏡を準備して順応させます。ファインダーを覗くと月からかなり離れたところにポツンと星が見えていて「こいつが今日の主役だ」とすぐにわかりました。
C11の予備のファインダー台座にBORG45EDを取り付けてとりあえず上弦の月を1枚。

ここからはC11の直焦点でまずはアルプス谷。

左下のアルプス山脈の山々の影が長く伸びているのを見ると山の高さの差がよくわかります。
アルプス山脈から少し下へ望遠鏡を振ると猛々しいアペニン山脈で、高いものは標高6000mにもなります。

アペニン山脈からまた少し下へ望遠鏡を向けると「蒸気の海」があり、そこには「ヒギヌス谷」と「アリアデウス谷」があります。

「ヒギヌス谷」はヒギヌスクレーターから左右に合計220㎞にもなる谷です。
その右に見える「アリアデウス谷」は幅4~5㎞、深さ800mほどで長さは250㎞だそうです。

このクレーターは「プトレメウス」、クレーター内部に落ちる外輪山の影がおもしろい。

こちらは「ワルター」という名のクレーターで、中央の突起の影が長く伸びています。

そろそろ22時を過ぎておとめ座のβ星「ザビヤバ」がかなり月に接近してきました(右の方に月の縁がかろうじて見えていると思います)
月の影の部分を強調するためにシャッタースピードを3fpsで撮りました。

左下に時間を入れましたが、見る見るうちに月が迫ってくるのがわかります。
そしてここからは動画でどうぞ! 消えるのは一瞬です!!

名古屋での潜入は22時31分31秒でした。
出現は残念ながら見ることはできませんでした。

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