10月17日のISS国際宇宙ステーションの金星面通過で遠征ついでにせっかくなのでいろいろおまけをつけて、夜半に自宅を出発していました。
土星
出発前に自宅で土星を眺めていました。この時期には珍しく揺れの少ない落ち着いた姿を見ることができました。
気流は良さそうなのでISS 金星面通過が楽しみになってきましたが、2時間ほど待って高度が高くなった木星を見たところ気流が悪化してふにゃふにゃでちょっとがっかりでした。
103P ハートレー彗星
103P ハートレー彗星は数日前のNGC2392(エスキモー星雲)をかすめるほど見かけ上は接近していましたが、そのタイミングでは見損ねました。気ままに星空観望仲間の方々が写真を撮って見せてくれましたが非常に淡い彗星だなぁという印象でした。
この日の位置はふたご座ポルックスと子犬座プロキオンの中間あたりで導入は問題なさそうな位置にいるし、名古屋よりはかなり空は暗そうなので狙ってみます。
ドブソニアンを持って行くのは大変なので眼視で見るのは諦めて記録として写真を撮っておきます。
だいたいこのあたり~と向けて試し撮り。おお~1発でど真ん中近くにいたいた!!
BORG71FLの直焦点の画像です。中央やや右にモヤっと写っていますが、わかりにくいのでちょっと拡大してみます。
尾が出ているのかさえわからない程度の写真ですが、まあ良いでしょう。
木星
実はこの日の木星は衛星の動きがおもしろい予定になっていました。
SkySafariでその様子を見ると、木星の影から出てきたばかりのガニメデが木星の背後に隠れる前には木星面にイオとその影・大赤斑があります。その後ガニメデは木星の北極で少しの間隠されすぐに出てきます。そしてイオが木星面から出ていくというものです。
私が木星に望遠鏡を向けた時はちょっと遅く、ガニメデが半分ほど隠れていました。
しかしこの位置で半分出ているってことはすべて隠れることはないかもしれません。これはちょっと興味深いので、10000フレームを1分間隔で撮ってみます。それを3コマ/秒で動画にしてみました。
どうですか?ガニメデ全部は隠れてないですよね?
この3枚を部分的に拡大してみます。
3時28分のものがほぼ北極あたりを通過していると思われます。そしてその時ガニメデの一部が見えています。ただそれだけですが「実におもしろい~」
カノープス
木星は自動撮影にしておいてカノープスを双眼鏡で探しました。実はこの日は太平洋側にPM2.5がかなりある予報が出ていました。でもさすがカノープス、肉眼では見えませんでしたがちゃんと見えていました。
南中少し前、今シーズン初のカノープス(南極老人星)です。ポラリエも持っていき、カメラを載せましたが電源を入れずにあえて固定撮影。
金星
明けの明星の金星は自宅の赤道儀の設置場所からはほとんど見ることができないので、ちょっとだけIRとUVで撮って合成してみました。多少雲の様子がわかるような。
M42
これは本当におまけです。ただP2 エンケ彗星を探そうとピントを確認したついでに。
ノーマルのカメラに久しぶりに使うLPS-P2フィルターを入れるとこんな色に写るんだ。
5時に高度6度程度のエンケ彗星はPM2.5で霞んだ空では写るはずもなく撃沈。
さあそろそろISS金星面通過に合わせた鏡筒に載せ替えです。その前にEM-100にミューロン180とBORG71FLが載った写真を1枚。
その後、ISS金星面通過は通ったはずだが全く見えなかった。そして案の定6時ちょいすぎなのに朝の渋滞が始まっていて2時間半もかかって帰宅しました。
月齢2.6
帰宅後2時間ほど寝ただけでハイな気分で眠くもなく元気に夕方に細い月を探していました。
マジックアワーの中で1枚。
そして気分はハイなので、重いTOA130をアトラクスに楽々セットして月齢2.6の低いところの月を眺めて、カメラを取り付けたタイミングで飛行機が近付いてきます。すかさず連写!「ああ~残念」月の上を通過して画角に入らずでした。
しばらく待つと、再び飛行機月面通過のチャンス到来。再び連写!!
やった~!ギリギリをかすめた!! ISSの月面通過は何度も捉えていますが、飛行機の月面通過は初めてで気分は一層ハイに(笑)。
しかしこれは旅客機ではなさそうです。
この飛行機は航空自衛隊の「純国産の練習機T-4」で間違いなさそうとSNSで教えていただきました(Uさん・Kさんありがとうございました)。
いろいろ盛りだくさんの1日でしたが楽しかった~。しかしハイな気分も夜8時にはエネルギーが切れました。
今度こそ金星とISS重なった写真が公開できますように!
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