CSS(Chinese Space Station)「天宮」が11月15日 10時53分26秒に太陽面を通過する予報が出ました。距離は633kmと少し遠く、また中心線からははずれますが自宅で観測可能です。
このCSS「天宮」には現在女性1名を含む3名の中国人宇宙飛行士が滞在中で、6か月の長期任務だとか。
自宅であれば「何でもあり!」で太陽全体と、通過するであろう位置の狂(強)拡大の2本立てでISSよりはるかに小さい相手を狙えます。
ところが前日にどのくらいの拡大率が可能なのか確認のため準備をすると、ベランダに据え付けてあるメイン赤道儀の初代アトラクス E-ZEUS改に望遠鏡を乗せて太陽を見てみました。ところが電源をオンにした直後から挙動不審になり、弄っているうちにコントローラーが効かなくなり赤経モーターが暴走するようになりました。E-ZEUS本体に問題があるのかも?と思い、赤道儀をピラーから降ろしてモーターを見ながら動きを確認をしました。
赤経軸のケーブルをはずして赤緯軸だけにすると問題なく動きます。ということは赤経軸の信号を伝達するどこかに問題があるとみてケーブルを抜き差ししてみると、その都度動きが違う!たまに正常に動く!ということはケーブルのどこかに断線か接触不良がありそうです。たぶん疑わしいのはここだなぁ~。 このケーブルを新たに1本作ろう!!
本当はちゃんとしたテスターを買わないといけないなぁ~と思ったのはこれで何回目だ?
というわけで、狂(強)拡大はあきらめてFC-125とZWO ASI174MMで太陽全景を捉えます。
TransitFinderの予報がずれる可能性があるため安全な方をとりました。
通過予報時刻の2分前から携帯で時報を鳴らします。
目標が小さいので眼視はなしで、PCモニターを冠布を被って時報を聞きながら見ます。
20秒前から録画開始! ワクワクドキドキ~!!!!!
「通った!!」本当に小さい黒い点が通過しました。
とりあえずは観測成功です。
スローモーションの動画はこちらです。
通過しているのはこの位置で、ほぼ予報通りでした。
形が見えないかと拡大してみても全くわかりません。もしかすると細長い形の先端が太陽に向いているのか?またはこちらに向いているのか? 直射が当たる面積を極限まで減らしているのか?
真横から見るとこんなに細長い形なのになぁ~これでは全くおもしろくないぞ~!!
ISSは太陽面通過の時は「これぞISS」って感じで大きく見えるのに。
おまけで2つ見えていた黒点はこちらです。
天気も良く、「天宮」太陽面通過が予報通り見えただけで今回は良しとしよう。
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