最近は惑星の詳細が良く見えるようなシーイングの日は全くありませんが、晴れればやはり望遠鏡を向けたくなります。
木星
私はiPhoneの「Jupiter moons」というアプリで木星面の様子や衛星の位置を確認しています。
こちらがそのアプリの画面です。10月26日17時34分には木星の右の方に衛星ガニメデがあり、その影が木星面中央付近に落ちています。また木星面中央やや右に衛星イオがあり、そのイオの影が中央左に落ちています。ガニメデに比べてイオの動きは非常に早いのでイオの影はガニメデの影に木星面上で追いついていくはずです。それを捉えてみます。
17時19分の木星です。相変わらずシーイングは良くないので細部は全然見えていませんが衛星の影は十分です。眼視でもしっかり2つの影が見えていました。
さて、ここから約70秒で10,000フレームを撮り、1分間隔をあけ、再び10,000フレームを繰り返します。目の前のマンションの影に隠れたのが18時45分、それまでに38回撮れました。ってことは380,000フレームもあるのか~。
それぞれの10,000フレームのうち30%をスタックし、同じ処理をして明るさなどに差が出ないように注意しました。そしてこのできた38枚を毎秒5枚の動画にすると、
惜しい!もう少しでイオの影がガニメデに追いついてほぼ同時に見えなくなるはずでした。そしてそのころには左から大赤斑も見えてきている予定だったのに~「あ~残念」
海王星
木星は目の前のマンションに隠れてしまったので、次は海王星です。
衛星トリトンを撮ると海王星本体は露光オーバーで真っ白に飛んでしまいます。この写真は別に撮った海王星を合成してあります。
天王星
東の空に天王星が上がってきています。このシーイングでミランダが捉えられるか?
PCのモニターでは4つの衛星は見えていますが、ミランダが見えてこない。 露光時間とゲインを変えながら見ているとそれらしきものがたまに見えてきました。「よしよし、これなら出てくる!」
出てきました~ミランダ。 天王星本体は海王星同様に白く飛んでしまっているので別に撮って合成してあります。
合成する前の衛星を捉えたものはこちらです。
土星
20時54分土星本体から衛星ミマスが離れてきているタイミングです。
かなり高度は低くなってきていますが、ダメもとで狙ってみます。
望遠鏡を反転させたせいかピントがズレてしまいました。でも何とかミマスが写っていました。
最後にカメラをカラーに替えて土星本体も撮っておきましょう。
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