3月10日と11日の明け方のISSが好条件のため早起きしました。
3月10日6時6分ISS見え始め
ただ10日のISSは仰角74度・距離437㎞と絶好の条件ですが、見え始めが日の出5分前とほぼ青空の中でISSを一瞬で見つけなければいけません。
過去に同じような条件で見つけることができたのは2勝2敗の勝率5割ですが、最近は2連勝していますので見つけるコツはわかっています。ただ双眼鏡を振り回して見つけても望遠鏡のファインダーでとらえなければどうしようもありません。ある程度の高さのISSが通るであろう位置に望遠鏡を向けておき、iPhoneアプリのSpaceStationARを使って今ISSがどのあたりにいるかを確認します。ちょうど望遠鏡を向けたあたりに来たらファインダーを覗きながら少し望遠鏡を振ってやるとたぶん青空の中の白く輝くISSが飛び込んできます。
あとは視野から逃がさないように追跡しつつ連写あるのみです。
それで撮ったのがこちらです。
これはミューロン180に2倍バローで直焦点です。
写っていたコマ500枚ほどをすべて繋いで作った動画がこちらです。
3月10日帰宅後にすごく良い天気なので6秒角と極めて小さくなった火星を見てみます。
上の「火星くるくる」の案内通りの見え方です。ここまで遠く小さくなってもまだこれだけ見えるのには驚きです。
続いてこの日は18時56分にHSTハッブル宇宙望遠鏡が見える予報でした。19時1分にシリウスの下を通る予定でしたので見えなくても写真には写るだろうとカメラを向けておきました。案の定、肉眼ではギリギリ見えた程度でしたが、双眼鏡では光の点が移動していくのがしっかり見えました。もちろん写真にもしっかり光跡が写りました。
ここまで見て、あすの朝の準備をして夕食を食べ、風呂に入り、5時に目覚ましをかけてさっさと寝ました。
3月11日5時18分ISS見え始め
3月11日は昨日よりは低い通過ですが、東の空がやや明るくなり始める条件的には一番良い時間です。
5時18分北西の空から見え始め、最高通過点は仰角58度・距離491㎞を通り、南東の空に沈んでいく1番追跡追跡しやすい最高の条件です。なので主砲40㎝ドブソニアンで狙います。昨晩のうちに組み立てて光軸も合わせ、順応も完璧です。
起きて見え初めまで20分もありませんので、大急ぎで北極星でピント合わせをします。北極星は二重星なので、伴星がキラッと小さくなったところがジャスピンです。(右の小さい星が伴星)
北極星を見る限り気流も悪くない!心が躍ります!!
すぐにISSが見え初め追跡開始ですが、シャッターを切るのはもう少し高度が上がってきてから。30度を超えたあたりから連写開始! 残念ながら最高点を超えて少しすると隣の建物の影に隠れてしまいました。まあ最高点付近が抑えれればOKです。
そして写っていたコマを繋いで動画にしたものがこちらです。
あ~残念!ISSの姿勢がカッコ良くないですね~。太陽電池パドルが全く見えていないなぁ~。
次は14日に期待しよう!
最近マイブームの全コマ単純比較明合成、まずは10日のものはこんなにたくさん写っていました!
11日の分もこんなにたくさんシャッターを切っていたようです。
ここで気が付きました!40㎝ドブの方がかなり拡大率が小さい! もっとドブの拡大率を上げないといけないなぁ~。次回はそのあたりを改善して挑戦します。
10年前の今日3月11日、東日本大震災がありました。
今も深い悲しみの中にあるご遺族や被災された皆さん、今も避難生活を続けておられる皆さん、すべての悲しみが癒やされ、復興が進むことを心より祈ります。
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