2等星の北極星やオリオン座の三ツ星がやっと見える程度の光害の真っただ中の名古屋市内の自宅からセレストロンC11で惑星状星雲を見てみました。
まずはエリダヌス座のクレオパトラの瞳と言われるNGC1535、9.4等級ですが高度が低いため何とか存在がわかる程度でしたが、写真には中心星とその周りのガスが水色に写ります。
それよりなにより「クレオパトラの瞳」という魅力的な名前に惚れてまうやろ!
続いてオリオン座のすぐ下にあるウサギ座のスピログラフと呼ばれるIC418です。これも高度は低く明るさも9.6等級ですが比較的見やすいです。 こちらは青緑色が多い惑星状星雲の中では珍しく周りのガスが赤っぽく光っています。
これはふたご座のエスキモーことNGC2392、9.7等級ですが比較的よく見えますが、エスキモーが皮のフードを被ったように見えることからついた愛称ですが、フードのケバケバはなかなか難物です。
これはぎょしゃ座のIC2149という11等級の惑星状星雲です。 全く知りませんでしたが、ステラナビゲーターに出ていたので望遠鏡を向けました。 小さくて眼視では普通の星かと思ってしまいました。
これら惑星状星雲は寿命を迎えた星が超新星にならず、赤色巨星となった時に放出したガスが、中心の星の放出する紫外線に照らされて輝いているのだそうです。 ガスを放出して中心に残った星は白色矮星です。
昨晩はこの4つの惑星状星雲を見てみました。
ここからあとは少し暗い空の旭高原元気村で過去に撮った惑星状星雲をご紹介しましょう。
天の川が見えるくらいの暗さの空で見るとこれら惑星状星雲は美しく宝石のように見えます。
りゅう座のNGC6543 通称キャッツアイ
これはアンドロメダ座のNGC7662 通称ブルースノーボール
続いてみずがめ座のNGC7009 通称 土星状星雲
これも私の好きな惑星状星雲ですが、はくちょう座のNGC6826 通称 まばたき星雲
この星雲は中心星を見ると周りのガスが見えなくなり、目をそらし気味にするとふっとガスが見えて、まばたきしているかのように楽しい惑星状星雲です。
これら小さな惑星状星雲を大きめの望遠鏡で高倍率で眺めるのも楽しいかと思います。
他にもこと座のM57リング星雲とかこぎつね座にあるM27亜鈴状星雲も惑星状星雲です。
コメント
こちら、お初にコメントいたします!
各種の惑星状星雲、美しいですね!
自分もこういうのを電視観望で見て行きたいと思っているのですが、視直径が小さいのでここまでの表現ができません。さすがC11です。
やはりfl=2800mmでの撮影でしょうか?
カメラや露出時間などを教えていただけるとたいへん参考になります!
シベットさん ようこそお越しいただきました。
自宅で撮った4つはいずれもC11・2800㎜の直焦点です。
カメラはASI290MCでゲインは450~480、露出は1s~3sくらいで、モニターを見ながら適当です。
元気村での4つは40㎝GOTOドブで1800㎜直焦点で露出は1s未満だった記憶です。
いずれもファイアーキャプチャーで100~200フレームのうち50%をスタックしてあります。
基本的には私は惑星と同じ撮り方・処理方法です。
私はデジタルな部分は非常に疎いので、よろしければ今後とも情報交換よろしくお願いいたします。
>Taizoさん
さっそくにありがとうございます!
さすが輝度の高い惑星状星雲、F10でも数秒の露出で表現できるのですね。自分はASI462MCか、QHY5III485Cなので同じような感じでできそうです。少しスケールが小さくなりますが、C8、2000mmでやってみようと思います。
あまり有益な情報は発信できないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします!
おはようございます。
C8で十分かと思いますので、楽しみにしております。
気が短いのか長時間露光は全くやろうと思えず、このくらいが私にはちょうど良いのかな?と思います。
よし、やるぞ!と構えることなくお気楽にやれるのが楽しいのかもですね。
今後ともよろしくお願いいたします。