2020年 火星のまとめ

太陽系
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今年は1年を通して火星を追いかけました。2年前の大接近の時はダストストームが火星全体を覆ってしまい、ほとんど表面の地形を見ることができませんでした。 今回の接近は高度も高くなり、かなり期待し1月から最接近の10月まで徐々に大きくなるのを見届け、最接近後も年末まで記録しました。
それがトップのアイキャッチの写真です。
6月までは視直径が10秒角以下のためほとんど眼視では模様の判別がつきませんでしたが、南極冠は大きく白く輝いていました。
10秒角を超え見やすくなってきたはずの7月はほとんど晴れず、1枚も記録がありません。
ちょうどそのころネオワイズ彗星に沸いていましたが、1度見て新聞に掲載していただきましたが、その後は全く晴れずにその雄姿を見ることはできませんでした。

これは5月30日の火星ですが、小さく模様もはっきりしませんが南極冠は大きく白く輝いているのがわかります。

8月の終わりには火星の衛星フォボスとダイモスが捉えることができました。その後は条件が良ければ火星表面と合わせて衛星も記録するようにしました。

9月27日
10月1日
10月2日

上の3つはどれも10分間隔で撮影し衛星の動きがわかるようにしました。
3枚目の写真が星ナビに掲載していただきました。

また、GIFアニメーションにしても動きがあっておもしろいです!

そして今回のハイライト「最接近の火星」の実際のキャプチャー動画です。

この53秒の動画は1万フレームの写真の集合でできています。この日は気流が良かったので、60%の良い画像を自動で選び出しスタック・ウェーブレットして1枚の写真にしたのがこちらです。おそらく自分史上最高の火星で、これが見られただけで大満足です。

この最接近から1週間後の12日に以前にも書きましたが、中央からやや右上に明るく光る部分があり、それがダストストームの発生でした。翌日にはそのダストがマリネウス渓谷に流れ込み、谷が浮き上がって見えたのには驚きました。その翌日にはそのダストが大きく南に広がっていきました。その様子がこちらです。
大変おもしろい現象を見ることができました。

大きく白く光っていた南極冠はだんだん小さくなり、12月22日にはわずかに見える程度になりました。

12月28日には私の撮った写真ではついに見えなくなりました。 おそらくこの後は北極に極冠ができてくるのでしょう。

冬の間は気流の良い日は稀ですが、チャンスがあればもう少し火星を追いかけてみようと思います。

この記事で2020年はおしまいです。
9月から公開を始めたブログですが、ご笑覧いただきありがとうございました。
2021年もどんどんネタを見つけて続けていくつもりですので、よろしくお願いいたします。
名古屋の天気予報はあすから強烈な年末寒波で寒く雪も降るような予報です。どうぞ暖かくして年末年始をお過ごしください。それではよいお年を!

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